「液体爆薬を作る方法」では、前回までにニトログリセリンとTATP爆薬
の製造工程をお送りいたしました。今回最後となりますが「PLX爆薬」の
製造工程をお送りいたします。
【PLX爆薬編】
PLX(Picatinny Liquid Explosive、通称:ピカティニ)は、液体爆薬の
一種で、わずかに黄色がかった液体です。
運搬時には別々の容器に保存しておき、設置する前に混合します。
地雷駆除のために第二次世界大戦の間にニュージャージー州の米国陸軍
のピカティニ工廠で開発され、地面(土)にPLXを撒き散らし中心に雷管
をさす事で爆発を起こします。
航空機テロで使われたのは1987年11月29日、大韓航空の旅客機が北朝鮮
の工作員「金賢姫」によって飛行中に爆破された事件です。
金賢姫の供述によれば、爆発物は時限装置付きのプラスチック爆弾が入
った携帯ラジオと、液体爆弾が入った酒ビンであるとされました。
爆弾は工作員2人の座っていた機体前方のラックの中に入れており、爆発
物は彼女がバッグの中に入れて機内に持ち込んだとの供述、ここで液体
爆弾が、PLXだったという事が分かっています。
以下はPLX爆薬の製造方法です。内容は米国の軍事文書を翻訳した物と
なります・・・(非公開)