イタリアで開催中の第七十回ベネチア国際映画祭会場で、世界的にも知られるアニメ映画の巨匠 宮崎駿監督(72)が公開中の作品「風立ちぬ」を最後に引退すると、製作会社のスタジオジブリが発表した。
世界的に評価されていて、ファンも多い宮崎監督の引退は大きな反響を呼びそうだ。
宮崎監督は、大学を卒業後、アニメーターとなって、繊細な動きや独特の世界観でアニメーション映画の表現の領域を広げてきた。
1979年「ルパン三世 カリオストロの城」で劇場映画監督デビューして「千と千尋の神隠し」でベルリン国際映画祭金熊賞や米アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した。
他の作品に「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」などがある。
宮崎監督が作った長編映画は最新作を含めて11本。
以前、宮崎監督は、「毎日時間がないから体調を崩さないように努力してきました。長編というのは、いつでも最後の作品だと思ってやってきました」と語っていた。
長年の功績から、去年、文化功労者にも選ばれている。
最後の作品になった「風立ちぬ」は、ベネチア国際映画祭コンペティション部門にノミネート中。
5年ぶりの新作(7月20日公開)で、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者の半生を基にしたフィクション。
世界三大映画祭に作品がノミネート中の監督の引退発表は異例なこと。
宮崎監督は6日に東京都内で記者会見し、引退の理由など心境を明らかにするという。
【ジブリ最新作「風立ちぬ」に込めた思い】
【風立ちぬはこうして生まれた 01】
【風立ちぬはこうして生まれた 02】
・風立ちぬはこうして生まれた(全話)