葬儀関係の費用について

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2012/4/10 12:33
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今回は、人が死亡した以降にかかる費用(原価や内情等)についてご紹
介します。情報元はライターの知人からのデータ提供と、お寺への取材
です。

結論から申し上げると、葬儀をする際の業者は生前に決めておくと良い
でしょう。

業界の体質として明朗会計が馴染まない為、病院等の出入り業者が段取
りをしてしまってからでは遅いのです。


最近では、遺言書に業者を指名しておられる方もいらっしゃいます。

ちなみに、葬儀の平均費用は約200万円と言われています。


<棺桶の値段>
材質はキリ製が基本で、モミやヒノキ等も使われることがあります。
一般的な価格は5万円からで、原価は以下の通りです。

・キリ製(飾りなし):原価8,000~1万円 売値5万円~
・モミ製(飾りなし):原価5万~6万円 売値30万~50万円
・ヒノキ製(飾りなし):原価30万~40万円 売値100万円以上
・キリ製(2面彫り):原価2万~3万円 売値10万~15万円
・キリ製(布張り):原価2万~3万円 売値10万~15万円

のぞき窓や取っ手、彫刻の多寡によっても値段が上下します。
モミやヒノキは素材を活かすために基本は無垢仕上げです。

これらのグレードは業者が値踏みします。

また、評価付けは医者からの情報提供だったり、地域密着なら資産家は
全てチェックしているのでそれを元に決めます(東京都の場合、港区と
荒川区の値踏みはやはり違いがあります)。

余談ですが石原裕次郎の棺桶はヒノキ製の5面彫りで、500万円以上の特
注品だったそうです。


<墓地について>
墓地一式は3平方メートルで平均350万円ほどです。この金額には「永代
使用料」というものがついてきて、内訳が公表されることはありません。

墓を建てる時は石材店に行くのではなく寺に頼むのが一般的です。
自分で業者を探してくると露骨にイヤな顔をされることがあります。

なぜなら寺にはそれぞれ懇意の業者がおり、墓石を買う人を紹介するご
とに「施工冥加金(せこうみょうがきん)」という名のリベートが支払
われるからです。このリベートは代金の15~20%程度にもなります。

そんな石材業者と寺との関係なので墓石の原価はなかなか明かされる事
がありません。しかし推定で原価率は10分の1程度と言われています。

原材料の石は海外産が主流で、白御影石(しろみかげいし)なら中国・
韓国・インド、黒御影石ならスウェーデン産が多くなります。

中国・韓国で石の加工まですべて終わらせてしまえば、かなり安く仕入
れることが出来るといいます。

ちなみに、墓石の最高級品は香川県高松市庵治町の御影石と言われてい
ます(大島や愛知でも良いものは採れます。この辺りは好みなので宝石
と似た部分があります)。


<戒名について>
戒名には一般的に3つのランクがあります。

・信士・信女(戒名料30~50万円)
・居士・大姉(戒名料50~80万円)
・○○院○○居士・大姉(戒名料80万円以上)

これは、通夜・葬儀の読経料と戒名へのお礼を合わせた額です(地域や
住職によっても差があるそうです)。

名前の文字数が長いほどランクは上とされており、一番下の信士・信女
は6文字になります。

最高位は「院」がつく院号ですが、本来なら出家して仏門に入った人が
授戒の師僧によって与えられるものです。

しかし戦後、出家せずとも死者に立派な戒名をつけてほしいという要望
が増え、多額の布施によりそれを実現してしまったのがこの「ビジネス」
の始まりです。

「院」のつく戒名は、もともと寺院を奉納するほどの人に菩提寺がお礼
・敬意を込めて授けるものでした。

そして、戒名のルールとして下記の2つがあります。

・ランクは先代にならう(倣う)
・夫婦は同格

つまり、立派な院号を授かると、困ったことに子孫代々そのグレードが
受け継がれるということです。
何が困るかというと、いったん授かったグレードはキープされ続けるた
め法事の度にふさわしい「お布施」を求められる事になります。

以上のように、法事一切等には消費者にわかりずらい事柄が沢山ありま
す。予備知識として知っておいて損はないと思います。



-----------------激裏スタッフ Hatch からの補足------------------

>墓地一式は3平方メートルで平均350万円ほどです。この金額には「永代
>使用料」というものがついてきて、内訳が公表されることはありません。

霊地については、価格はピンキリです。
例えば、私が扱っている霊地は墓を建てることを条件に無償で提供して
います。(元々、タダで手に入れた土地ということもあり、あまり参考
にはならないかもしれません)

1霊地は90cm×90cmで、立地条件により1霊地400万ほどするところもあり
ます。
小さい墓であれば2霊地、ある程度の大きさであれば4霊地使用します。

>墓を建てる時は石材店に行くのではなく寺に頼むのが一般的です。
>自分で業者を探してくると露骨にイヤな顔をされることがあります。

その通りです。
墓地・墓石だけではなく、位牌・仏像なども同じく嫌な顔をされます。

>そんな石材業者と寺との関係なので墓石の原価はなかなか明かされる事
>がありません。しかし推定で原価率は10分の1程度と言われています。

10分の1はちょっと安すぎます。
原価率については、普通の墓石店では原価は1/3~1/5程度だと思います。
(販売価格がバラバラですので、原価率はあまりあてにはなりません)

実例で一番安かった例でいくと、墓石事業を始めるキッカケとなった中
国産40基200万(1基5万)というのがありました。
これを施工費込みで80~100万円で販売していましたが、普通の業者であ
れば、150~200万程度の石材です。2,3基売れば元が取れる計算です。

>ちなみに、墓石の最高級品は香川県高松市庵治町の御影石と言われてい
>ます(大島や愛知でも良いものは採れます。この辺りは好みなので宝石
>と似た部分があります)。

確かに庵治、大島などブランドがありますが、販売している人間がいう
のもどうかと思いますが、農作物や食肉ではないので、原産地で質が大
きく変わることはありません。
"最高級品"と言われているだけです。

販売側をフォローしておくと、回転率が低いため価格を高く設定しなけ
れば回らないという理由もあります。
ただ、墓石自体が楽天でも売っている時代ですので、今後は安くなって
来るのではないでしょうか。

楽天市場
http://hiyo.jp/rX9

上記、検索結果の高いものでいうと原価の3~5倍を付けている感じです
が・・・。



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