英国の人気アクション映画「007シリーズ」最新作の「007スカイフォール」に、長崎市の端島(通称・軍艦島)が登場する。
撮影を支援した県フィルムコミッションによると、主人公ジェームズ・ボンドの宿敵がアジトを構えた廃虚の島「デッド・シティ」との設定。
昨年7月に映画制作会社の視覚効果担当スタッフが軍艦島を訪れ、撮影した。
主人公ジェームズ・ボンドの敵が暮らすマカオ沖合の廃虚の島「デッド・シティ」という設定で、実際に撮影した軍艦島の映像を基に島の全景イメージなどが作られているという。
軍艦島は炭鉱で栄えたが、現在は集合住宅の廃虚などが残る無人島で、長崎市が管理している。
映画の日本公開は12月1日。
【ジェームスポンドが軍艦島に】
【軍艦島 撮影風景】
長崎新聞:「007」に軍艦島が登場
長崎市沖に浮かぶ端島(通称・軍艦島)が、12月1日全国公開の世界的人気アクション映画007の最新作で、「廃虚の島」として登場する。
30日、県フィルムコミッションが明らかにした。
軍艦島が洋画の舞台となるのは初めて。
エンドクレジットには英語と日本語で「軍艦島」「長崎市」などと表記されている。
映画はシリーズ誕生50周年記念作「007スカイフォール」。
主人公ジェームズ・ボンドの敵が暮らす中国・マカオの廃虚の島「デッド・シティ」との設定。
ボンドがクルーザーで島に向かう場面で軍艦島の全景が登場する。
昨年7月にスタッフが来崎し視察、撮影。
島内ロケは安全上の理由で見送られたが、ロンドン郊外で軍艦島の廃虚をモデルにしたセットを組んで撮影が行われたという。
公式ホームページで予告編を見ることができる。
配給元のソニー・ピクチャーズによると、今月26日から英国を始め25カ国で公開され、英国ではシリーズ史上最高の興行収入を上げているという。
県フィルムコミッションの土井正隆事務局長は「国内だけでなく海外にも情報発信して誘客につなげたい」と語り、軍艦島への上陸クルーズ船を運航するやまさ海運の伊達昌宏社長は「長崎に来る外国人が増えれば」と期待した。
NPO法人軍艦島を世界遺産にする会の坂本道徳理事長は「長崎の宝が世界に認められるいいきっかけ」と評価する一方、軍艦島で朝鮮人が戦時中強制労働させられたとして世界遺産登録を目指す動きを非難する北朝鮮の動きを警戒し、「島の歴史を精査する時期に来ている」と語った。
【007 スカイフォール 予告】
【ワンダーJAPAN TV 『軍艦島SPECIAL』 】