米国でしょうゆ1リットルを一気飲みした19歳の少年が、ナトリウムの取り過ぎで一時昏睡状態となった。
Journal of Emergency Medicine 誌がケーススタディとして紹介している。
同誌によれば、少年は仲間たちにけしかけられ、1リットルのしょうゆを飲んだという。
その直後、けいれんのような発作を起こし、昏睡状態に陥った。
少年は、病院に救急搬送され、そこで高ナトリウム血であると診断された。
治療にあたった医師らによれば、少年はしょうゆから160~170グラムのナトリウムを摂取したという。
これは、少年の体重から考えて、ほぼ致死量にあたる量だそうだ。
少年の治療にあたった医師の1人、バージニア大学メディカルセンターの David J. Carlberg 博士は、少年の当時の容体を、LiveScience に対して次のように説明している。
「少年は、我々が与えた刺激に対し、全く反応しなかった。少年は、間代性けいれんを起こしていたが、これは神経系があまり良く機能していないことを示すサインだった」
医師らは、少年の脳を保護するため、大量のブドウ糖水を投与。その量は30分間で6リットルにも達した。
5時間後、少年のナトリウムレベルは通常値にまで回復した。また3日後には、昏睡状態からも回復した。
さらに、1か月後には少年は大学に通えるまでになった。
Carlberg 博士は、少年が回復できたのは、医師らがナトリウムレベルを急速に低下させたためだと説明している。
「我々は、以前報告されていたよりもアグレッシブに、ナトリウムレベルを安全な値にまで下げた」
もっとゆっくりナトリウムレベルを下げた場合、あまり良くない結果が報告されていたからだと、Carlberg 博士は述べている。
LiveScience は、しょうゆの大量摂取は、古代中国などでは自殺の手段としても用いられていたと伝えている。
(ニュース記事より引用)
【醤油 一気飲み動画】