50万人を超える動員数、同人誌の売り上げは数百億円になるオタクの祭典「コミックマーケット」。
その魅力とはなんだろう。
1975年から始まったコミケは、同人誌制作の「サークル」が集結し、多様な作品が並ぶことが魅力のひとつ。
初回の参加サークルはわずか32だったが、いまや3日間で約3万5000もある。まだ参加できないサークルも数多く、参加希望のサークルは5万以上あるという。
1日1万超えの参加サークルの中でも、人気サークルは別格扱いされ壁際に配置されるため、「壁サークル」と呼ばれている。
ここには、プロのマンガ家やイラストレーターも参加していて、中には数千冊を販売するサークルもあるという。
そして、会場にはキャラクターのコスプレをして披露する広場があり、コスプレーヤーが多く集まることも魅力だ。
コスプレされるアニメやマンガのキャラクターが、人気のバロメーターになっている。
夏コミの方が、冬コミより露出が多くなんとも目のやり場に困るほどだ。
コミケをプロモーションの場として活用する制作会社や出版社等の企業ブースもあって、ここで限定グッズが販売されるため、終日長い行列ができる。
新人作家を発掘する場としても有名で、出版社の編集者は作家をスカウトするために参加していて、コミケから人気マンガ家になった人も少なくない。
また、海外の取材も急増していて、英語版カタログも発行されたり、日本文化として世界的に評価されている。
さて、今年の夏コミ「コミックマーケット84」は、東京ビッグサイトにて2013年8月10日(土)~12日(月)に開催予定だが、コミケといえば、その会ごと用意されるカタログ。
最近は本のカタログとROMカタログが販売されているが、「過去のカタログはどんなものがあったのか」、気になるところ。
実はある場所で閲覧することができる。
過去のコミックマーケットカタログが閲覧可能な施設は、こちら。
・国立国会図書館(東京館)
・米沢嘉博記念図書館(東京都)
・京都国際マンガミュージアム(京都府)
今までは東京だけにしか施設がなかったが、京都でもみることができるようになった。
時代を感じる歴代のカタログを紹介しよう。
【歴代コミケカタログ背表紙】
【歴代コミケカタログ表紙】
【コミケ会場の変遷 】
マーケットとして大きく成長し続けているコミケ。
「クールジャパン」文化を育む場として今後も注目されるだろう。