遠足バスの手配を忘れ、隠蔽するために、学校に「遠足を中止しなければ自殺する」と偽手紙を出したJTB中部 多治見市店に勤務する社員。
多治見支店の社員画像は削除、この社員の処分で幕引きと言われているが、裏にはドロドロの旅行業界の裏事情があった。
【削除されたJTB多治見店スタッフ画像】
事の発端は今年の1月。
問題の社員が学校より遠足を受注する。
遠足日前日にバスの手配ができていないと気づいた社員は、学校に出向き「学校玄関ポストのそばに落ちていた」といって自殺をほのめかす偽手紙を先生に届けた。
その後、学校側は調査の結果、遠足を決行することになるが、午後6時頃、この社員が「明日遠足ありますよね」と不自然な問い合わせ電話をかけ不審がられる。
遠足の朝にもこの社員は学校に行くが、バスは1台も来ず。
JTBの調査で偽手紙と受注忘れが社員の行為だと発覚した。
遠足を受注した社員は「バスの手配書を作成するのを忘れて」おり、そのまま放置したと釈明。
しかし、バスの手配はパソコン入力のみのため、実際は遠足用に確保していたバスを利益の大きい自社ツアーにまわす等の「バス飛ばし」をして、バスのやりくりができなくなったという。
そして、自殺手紙が原因で学校が中止と判断すれば、キャンセル料を徴収できる。
前日から当日のキャンセル料は50%~100%。
自殺の偽手紙はミスを隠蔽できる上、キャンセル料をせしめることができる一石二鳥の妙案だったのだ。
現在、官公庁がJTB中部を特別検査中。
今後、登録取り消しや業務停止の処分もあり得るという。
大手という政治力と、バス飛ばしという旅行業界の慣例を表沙汰にさせないため、この社員は懲戒解雇、JTBは観光庁から厳重注意処分程度で幕引きされるだろう。
(激裏Pressより)