神奈川・市立東中学元校長が幸福の科学大学の手紙を大量に送りつけ
神奈川県座間市の市立東中学の元校長が生徒名簿を使い、約500人の元生徒に幸福の科学大学のパンフレットや冊子を送りつけていた事が判明。
【送りつけられた生徒のTwitter】
元生徒らと元校長は卒業後の交流は一切なく、突然幸福の科学大学や書籍が送りつけられていた模様。
退職後も38年間の生徒名簿を所持。布教活動に使っていたようだ。幸福の科学の指示ではないと主張しているようだが
モラルに問われる進路指導であることは間違いない。
■元校長、生徒名簿使い500人に大学紹介の手紙
神奈川県座間市教育委員会は17日、市立東中学校の元校長(64)が、在職中に入手した生徒の名簿を流用して約500人に手紙を出し、宗教法人を母体とする大学を紹介していたと発表した。
同市教委は同日、元校長を口頭で厳重注意し、名簿の一部を返却させた。
発表によると、元校長は今月初旬、2010年度に同校1、2年生だった生徒に対し、宗教法人の書籍1冊と大学を紹介する手紙を郵送した。今月14~17日、手紙を受け取った保護者約10人から市教委に問い合わせがあり、発覚した。
保護者の1人は「年賀状など個人的なやり取りを一切したことがない先生からの郵便物で驚いた」と話す。元校長は取材に、「布教の一環だと指摘されれば『違います』とは言えないが、社会に貢献できる人になれるよう進路を決めてほしいという気持ちで送った」と説明、「宗教法人の指示ではない」と語った。
市教委が17日、市役所で元校長から事情を聞いたところ、元校長は「在職していた38年分の名簿を自宅で保管している」と説明。市教委は持参していた約10年分の名簿を返却させ、他の名簿についても返却を約束させたという。
同市の市立小中学校計17校では、児童・生徒の個人情報の取り扱いについて統一基準が定められておらず、学校ごとに管理方法が異なっているため、市教委は今後、基準作りを進めていく。
教育評論家の長谷川孝さんは「公務員として在職中に知り得た情報を私的なことに流用するのは公務員倫理に反している」と指摘している。