西アフリカ帰りの医師がエボラ出血熱検査の結果が陽性。ニューヨークで初の感染例となった。
10月17日 ギニアから帰国
10月21日 疲れなど不快を感じる
10月22日 地下鉄でボウリング場へ、帰りはタクシー
10月23日 発熱と腹痛、防護服を自ら着用して入院、最初の検査で陽性
このクレイグ・スペンサー医師は地下鉄にのり、ボウリング場でゲームを楽しみ、タクシーで帰宅している。現在容態は深刻だという。
【累積感染者数グラフ】
西アフリカではすでにカウント不能状態。
リベリア・感染者、死者供に、すでにカウント不能
シエラレオネ・死者数と生存者数が、カウント不一致
(エボラ出血熱での死亡者が公式統計より約 1,000人多い)
すでにカウント不能
ギニア・まだカウント可能
コンゴ・不明
ナイジェリア、セネガル・収束した模様
スペイン、フランス・膠着状態?
アメリカ・不明
もはや西アフリカでは全感染者数カウント不能のため、コントロール不可状態だ。感染拡大を防ぐにはやはり隔離しかない。
しかしアメリカで感染者が出た以上、全世界から隔離するのは困難だろう。
人類大幅減もあり得るといわれるエボラ出血熱、感染すると高熱に加え、皮膚などからの出血を伴う。
【膨れあがった皮膚が破れると血が噴き出す(閲覧注意)】
致死率は50%から90%。
すべての患者に大規模な出血が伴うわけではないが、その段階に達するまでに死亡するケースも多いという。
人類は封じ込めることができるのか。
アメリカの動向に全世界から注目が集まっている。
■ 感染者1万人超える、死者5千人迫る WHO発表
世界保健機関(WHO)は25日、西アフリカを中心に流行するエボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が23日までに計8カ国で1万141人に達したと発表した。うち死者は4922人。マリが新たな感染国に加わった。最近は1週間~10日程度で感染者が千人前後増加しており、流行は拡大を続けている。
8カ国はリベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリア、セネガル、米国、スペイン、マリ。死者の内訳はリベリア2705人、シエラレオネ1281人、ギニア926人、ナイジェリア8人、米国1人、マリ1人。
セネガル、ナイジェリアについてはエボラ熱の流行が終息したが、リベリア、シエラレオネ、ギニアの3カ国では依然として感染が広がっており、WHOは警戒を続けている。(共同)