川崎中1殺害事件・週刊新潮が舟橋龍一実名と顔写真掲載
今日5日発売の「週刊新潮」が、川崎中1殺害事件で、上村遼太さん殺人容疑で逮捕されたリ舟橋龍一の実名と顔写真を掲載。
少年法61条に違反したからといって、刑事罰が科されるということはない。しかしネットで無責任にばらまかれてるのと、雑誌が一定の責任のもとで晒すのは異なるだろう。
3日には舟橋宅に「フィリピンかえりたい」の落書きが、実名が公開された本日、自家車にも赤色のスプレーが使われた落書きも発見されているという。
加害者なのに被害者ヅラとの見方もあるようだ。しかし事件の凄惨さから、犯人や家族を許せないという心情はわからないでもないが、落書きやいたずら、加害者家族への私刑や晒しは、加害者そのものと同じレベルに堕ちる事ではないだろうか。
■ 新潮社の編集者が週刊新潮の実名報道に持論「野獣の何を守る」
『新潮45』の元編集長であり、現在は新潮社の出版部部長の中瀬ゆかり氏は、コメンテーターとしても活躍している。同社の『週刊新潮』が川崎中1殺害事件の主犯格とされる18歳少年の実名と顔写真を報道したことに対し、世間では賛否の議論が巻き起こっている。「少年法を尊重すべき」といった声もあるが、中瀬氏は出演した番組で激しく反論した。
3月5日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)“夕刊ベスト8”のコーナーで取り上げられた、“少年犯罪の実名・顔写真報道”に関する記事。木曜コメンテーターの中瀬ゆかり氏は、自分がもし『週刊新潮』の編集長であっても「出します」と断言する。
かつて彼女が編集長を務めていた『新潮45』は、1998年に起こった「堺市通り魔事件」で逮捕された当時19歳男性の実名と顔写真を記事に掲載した。“19歳と年齢は成人と変わらないのに、非常に残虐な殺傷事件の犯人が少年法で守られるのはおかしい”と、入念な取材を重ねた上での結論だった。だが今のようにネットに顔写真が出回る時代ではなかったので、世間に大きな衝撃を与えたという。その後『新潮45』の発行元である新潮社は、男性とその弁護団から名誉毀損の疑いで訴えられたが、高裁で新潮社側の勝訴が確定した。
今回の川崎中1殺害事件の主犯格とされる18歳少年には非行歴があり、過去には少年鑑別所に収容されていたとも伝えられている。だが少年は“鑑別所に入っても更生せず、世に放たれた”と考える中瀬氏は、「野獣のような行為をした男の何を守らなければいけないのか」と言葉に力を込めた。
“野獣に人権はない”。これは1989年に起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件で逮捕された少年を実名で報じた、『週刊文春』当時の編集長の言葉である。少年法に対しては中瀬氏も、これと同じ考え方のようだ。
■ 17歳「ごめんねと謝りながら切った」川崎・中1殺害
川崎市川崎区の多摩川河川敷で中学1年生の上村(うえむら)遼太さん(13)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された3人のうち、無職の少年(17)が神奈川県警の調べに対し、「ごめんね、と謝りながら上村さんのほおを切った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。この少年は上村さんと普段から仲が良かったが、リーダー格の無職の少年(18)に脅されてやむなく従ったという。
捜査関係者によると、同じく逮捕された職人の少年(17)、上村さんを含めた4人は2月20日未明に河川敷に向かった。18歳の少年は、上村さんが特に慕っていた17歳の無職少年に「どこかに行っていいよ」と指示。この少年は近くのコンビニに1人で向かった。
18歳の少年はその後に上村さんを裸にして川に入れ、泳がせた。上村さんが川から上がると、職人の少年が持っていたカッターナイフで切りつけた。18歳の少年は「切った後も再び川で泳がせ、暴行を繰り返した」と供述しているという。
17歳の無職少年が戻り、暴行を止めようとしたが、18歳の少年に「お前もやってやるぞ」と脅されたうえ、ナイフを使って上村さんを切るよう命じられた。1学年下の17歳の無職少年は逆らえず、上村さんのほおを「ごめんね」と言いながら切りつけたという。
18歳の少年は「17歳の無職少年には自分が暴行を強要した。この少年は悪くない」と供述しているという。