実験用試薬として購入可能な「マスタードガス」と同等物質
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実験用試薬として購入可能な「マスタードガス」と同等物質
第一次世界大戦ではさまざまな化学兵器が用いられましたが、その中でも有名なのは「
マスタードガス」です。
正式な化学名は「ビス(2-クロロエチル)スルフィド」で、硫黄を含むことから「サルファマスタード(硫黄マスタード)」とも呼ばれます。マスタードという名前が付けられた由来は、当時の製法でマスタードの臭いがする不純物が混入していたためです。
マスタードガス最大の特徴は遅効性の細胞毒で、蒸気にさらされてもすぐに痛みを感じず、数時間たってから皮膚がただれ、呼吸困難で死に至ることもあるという症状です。
この症状が戦場で脅威となりました。
あのヒトラーもマスタードガスのせいで目を負傷しました。第二次世界大戦時、ドイツは「
タブン・サリン」という非常に強力な化学兵器を備蓄していましたが、実戦に投入されなかったのは、このときの苦い経験が理由だといわれています。
その後、硫黄マスタードの硫黄原子を窒素原子に置き換えた「
ナイトロジェンマスタード(窒素マスタード)」と呼ばれる化学兵器が登場しました。こちらも強力な、びらん剤です。
硫黄マスタードと窒素マスタードは、日本ではサリン防止法と
化学兵器禁止条約によって規制されています。このため、テロや殺人のために使用しようとする人は個人で作成するしかありませんでした。
しかし、これらと同等の毒性を持つ物質を国内で普通に買うことができるのです。