日馬富士暴行事件、貴ノ岩に「仮病」疑惑

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2017/11/20 13:25
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貴ノ岩テレビ報道画像

前代未聞、現役横綱から平幕への暴行事件だが、日を追うごとにキナ臭さが増している。

貴ノ岩(親方貴乃花)から提出された診断書を作成したのは済生会福岡総合病院。診断した医師は暴行と傷との因果関係も分からず、問題がないという判断だったため治療継続をせず、初日から休場した貴ノ岩に疑問を呈しているという。

日馬富士暴行事件テレビ報道
殴られた翌日の貴ノ岩


日馬富士の暴行疑惑 “重傷報道”に医師「驚き」(17/11/18)

時系列
10月25日:暴行事件
10月29日:被害届提出 この日まで秋巡業参加
11月2日:鳥取県警が相撲協会に事実を確認
11月5~9日:貴ノ岩済生会福岡総合病院へ入院

11月9日の時点では状態が安定しており、相撲を取ることを含め仕事に支障がないと判断したので、退院とした。貴ノ岩の病状についても、現状は問題がないという認識で、病院の認識が相撲を取ることに「支障がない」にもかかわらず、貴ノ岩が九州場所を休場したことは不可解極まりない。

11月10日:貴ノ岩九州場所休場届提出
11月13日:相撲協会に診断書提出(全治2週間と発表

日馬富士の暴行問題が発覚した直後から、被害者側の貴乃花親方の対応には協会内部から疑問の声が投げかけられていた。一つは暴行発生から3日後の10月29日に協会に無断で被害届を提出したこと。そのうえで、11月3日に行われた協会による事情聴取に貴乃花親方が「分からない」と答えたことも不信感を増幅させた。

貴乃花親方は被害届を取り下げる意向はなく、謝罪に訪れた日馬富士と伊勢ケ浜親方をスルー。親方衆からは「日馬富士に対する処分はもちろんだが、貴乃花親方の責任問題にもなる」との声も上がっている。貴乃花親方が被害届を出した裏には、昨年の理事選で対立した八角理事長率いる現執行部への不信感もあり、暴走が止まらないとの見方も。

とはいえ暴行の事実は消えず。ただの暴行事件が、角界内の根深い問題を表面化させることになった。時太山リンチ殺人事件が風化した今、角界のモラルが問われるようだ。


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