【体験談】高級腕時計の風防に付いた傷を簡単に修復できる方法
多くの高級腕時計の風防に使われている「サファイアクリスタル」。
ロレックスなどお持ちの方でしたらご存知かと思いますが、「風防」という言葉を聞き慣れていない方のために解説を。
風防とは、文字盤の上にある透明の部品、文字盤が傷つかないようにするためのパーツです。じゃあ、文字盤の上のガラスといえばいいのではないかと言われそうですが、ガラスとは非結晶の物質であり、サファイアクリスタルは結晶構造をもつ物質ですので、正確に表現するとガラスとは別のものとなるのです。
サファイアクリスタルは、人工サファイアの粉末を溶かし結晶化した素材で、モース硬度は「9」。最大のメリットは「傷に強い」という点です。ただし、稀に傷が入ることもあります。
そしてデメリットは傷がついた際に研磨などでは修復できないという点です。これにより、サファイアクリスタルに傷が付いた場合は部品交換をする以外に修理する方法がありません。
当方、ロレックスのサブマリーナーを所有しているのですが、このサブマリーナーをドアの角に当ててしまい、サファイアクリスタルに1cmぐらいの細い傷がついてしまいました
インターネットで対処方法を検索しても有益な情報はなく、近所の時計屋で聞いても風防交換以外に修理する方法はないとハッキリ言われてしまいました。
風防交換となると費用は5万円ほど……。修理をするのは迷っていました。