かつては四大工業地帯と言われた北九州市。今では衰退をたどる斜陽都市です。老齢者の比率も全国の都市でトップクラス。人口も100万人を割り込み現在は95万人。2020年代には85万人にまで減るとの試算もでています。毎年、夏に行なわれる「
わっしょい百万夏祭り」の響きも次第に虚しくなってきますね。
とはいえ、まだまだ工場が多いのも事実。短期間バイトの時給もいい方です。
そんな北九州の工場で、私が働いた会社は超絶なブラック企業でした。そこで今回、その体験をお話したいと思います。
2015年、私は再上京の資金を手っ取り早く稼ぐため、時給だけで仕事を選んでいました。そして見つけた、夜勤勤務で時給1,500円の日払いバイト。
仕事内容は工場内での軽作業ということだったので「夜なら夏でも涼しいし、稼働も少ないだろうから楽そうだな」と安易に考え、働いてみることにしました。
派遣会社に登録するとその日のうちに担当者と面談となり、ファミレスで待ち合わせ。面談に来たのはS村(事業部長)と名乗る方で、少し話したあと派遣先の会社へ行きました。
実はS村事業部長、このとき重要なことを忘れていたんです。これがのちに問題となるのですが、このときのS村事業部長は知る由もありません……。