単身者向けマンションでのソーシャルハッキング

2018/7/09 11:00
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鍵を開ける怪しい手

私は以前、都内のある単身者向けマンションに住んでました。大学卒業後に引っ越したマンションでしたが、初めて体験する高層階(11階)での暮らしに胸を踊らせたものです。家賃は70,000円でした。

防音仕様の部屋だったので楽器演奏などOK。夜中に遠くから微かにピアノを演奏する音が聞こえたりしていましたが、どこの部屋からかはまったく分かりませんでした。建物の構造は、地上12階建て(地下1階あり)で立体駐車場がありました。そして、1階にはテナント(ペットショップ)、2階には会社の事務所が入っていました。

2000年代の会社員時代は三井住友不動産が所有していましたが、2010年代に入るとオーナーが代わり、隣町のメガネ屋のオヤジがオーナーになってました。宝くじでも当てたのでしょうか……? という疑問はさておき、立地が商業エリアのわりにセキュリティーが非常に甘かったです。

まず、ポストにA4サイズの封筒が入り切らなかったので雑誌の定期購読をしているとよく盗まれました。当時、CCNP(Cisco Certified Network Professional)と国家資格のネットワークスペシャリスト(NW)の試験勉強のため、日経ネットワークを購読していたのですが、頻繁に盗まれました。ポストから新刊雑誌がはみ出していたら誰でも興味が湧きます。そういう誘惑に駆られる気持ちは理解できなくないですが、私にとっては死活問題でしたのでよく憤怒したものです。

さて、大手キャリアでネットワーク・エンジニアをしていた私にも人生の転機が訪れます。会社を辞めてデイトレーダーになったのです。時期としては2000年代後半、ちょうどリーマンショックが勃発したときでもあります。オセアニア時間帯の朝の10分間で500万円儲けたときは狂喜乱舞したものです。時期がよかったのでしょうか、とにかくドル円・クロス円を売るだけで利益がでていたので「ああもう、働く時代は終わったんだな」と勝手に思い込んでいました。最大に利益を出していたときは6,000万円までいきました。

ここまではよかったのですが、リーマンショックのインパクトがあまりにも大きかったためそれ以降、天井L(買う)、底S(売る)を繰り返して6,000万円は徐々に溶けていきました……。

いずれにせよ、相場が動いていないときは暇です。そのときから少しずつマンション内のソーシャルハックに手を染めていくようになりました。

以下、すべて妄想の話としてお読みください。
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