これは、過去に私が編み出して実践していた犯罪手口のお話です。

現在のようにオレオレ詐欺や架空請求詐欺などが流行り出す前の時代ではありましたが、保証金詐欺やインターネットを使った詐欺は横行していました。

そんななか、私には表向きには出せない収入が多数あり、そのたびにある方法で口座からお金を引き出していました。近年の出し子のような捕まるリスクはなく、実際に一度も捕まったこともバレたことすらありません。

現在はすでに使えなくなっていると思います。だからこそ私も公開する気持ちになりました。そのため、今の出し子たちやオレオレ詐欺、その他の詐欺グループに加担したり、犯罪を助長したりするものではないことを宣言しておきます。

時代は今から十数年前、私は身分証を偽造してクレジットカードを不正に入手。現金をキャッシングしたり、買い物に使ったりしていました。

その流れで銀行口座も偽造した身分証でいくらでも作成することができていました。口座を開設すること自体が簡単な時代だったのです。まったくこの世に存在しない人物名で口座を開設。もちろん、あとでキャッシュカードが郵送されてくることから、受け取りのできる住所で偽造身分証を作るのですが、これは架空口座の作り方になるので今回は割愛、またの機会にお知らせします。

話は銀行口座とキャッシュカード、暗証番号そして登録した印鑑と4点が揃ったところからです。

口座にお金が入金されないと引き出すこともできませんので、ここでも仕事をします。まぁ仕事といっても融資を受けるだけです（笑）

存在しない者の身分証明証、その存在しない者の銀行口座通帳、キャッシュカード、印鑑、暗証番号が手に入っているので、これらを使って携帯電話を契約。身分証の住所に固定電話回線を設置して、サラ金やテレフォンキャッシングで融資を受けます。登録されている個人情報はホワイトなので、いきなりたくさんの融資は受けられません。そのため前準備として、それなりに育成しておきます。育成方法は別の話になりますので、このまま先に進めます。

サラ金やテレフォンキャッシングなどから融資を受け、まんまと口座に入金させることができたら、表題のヤバい口座からお金を引き出す方法になります。

お金が入っている口座を持っていても、現金を引き出せなくては意味がありません。かと言って、銀行やATMのカメラに自分の顔を晒すなんてことは捕まえてくれと言っているようなものです。身バレするようなことをするほどおバカではありませんでした。

今も同じですが、もっとも危険なのはお金を引き出す出し子です（通称：パクられ要員）。ただ、当時私は仲間というものが信用できず、いつもひとりで行動していており、危険だと言われる出し子の部分も自分ひとりで賄っていました。

ATMにしろ銀行窓口にしろ現金を引き出しに行けば、そのときは実際に引き出せても、あとから詐欺だとバレたら調べられ、顔を晒していたら動かぬ証拠となってしまう。そこで「顔を出さないためにどうすればいいか？」を考えました。

そんな私が思いついたアイデアは傑作でした。