医療従事者として働く激裏メンバーです。今回は医療従事者の視点から見た、現代日本医療の裏事情をお伝えしたいと思います。
高齢化、歪な社会保障制度、医局制度の崩壊などによって医療の現場は日々消耗しています。若い医療従事者は労務負担が少なく高賃金な職場を求めて自由診療などに流出し続けており、社会に必要不可欠なインフラとしての医療現場を支える人材は減る一方です。
もはや、医療現場は医療従事者一人ひとりの個人的な「思い」だけで支えられている、と言っても過言ではないでしょう。団塊の世代が後期高齢者になる2025年問題が目前に迫っています。社会保障費は国を滅ぼす勢いで上昇しており、医療福祉制度は持続不能なものに変性しています。
そんな中でも最近高額なレカネマブ(アルツハイマー病の治療薬)が新たに保険適応され話題になりました。社会保障費の増大は我が国が抱える最大の問題です。憂慮されている激裏メンバーも多いことと思います。
実のところ、我が国の政治家や官僚はこの問題について知りすぎるほど知っています。しかし、その上でこの問題について本質的な対応をしません。
それはなぜでしょうか?
もちろん、民主主義のもとで有権者のマジョリティとなった高齢者の票が重要であり、表立って介入できないということは大きいでしょう。
ただ、それだけではありません。