一人暮らしの女性宅に深夜侵入し、脅してレイプした町田ゼルビアに在籍していた元選手、神村奨が逮捕された。
平成21年から逮捕される直前まで近隣では、強姦や強姦未遂容疑が10件以上発生。余罪多数と見られている。
神村奨は神奈川県立相模原青陵高校出身。三菱養和ユースに在籍後、専修大学サッカー部へ。その後J2の水戸ホーリーホックに所属するも1年でアルビレックス新潟シンガポールへ放出。インドのサッカークラブを経て町田ゼルビアに所属し、平成25年に引退している。
元サッカー選手の末路は悲惨だ。無駄にクラブを増やしたばかりに、中途半端な元プロが毎年100人以上クビに。一部の選手を除き、ほとんどが年棒200万以下。弱小クラブばかり渡り歩いてもせいぜい使えるのは2年。今回逮捕された神村奨も数年で引退し、現在は医療法人職員だったという。
大学時代はエースとして華々しい活躍をしていたが、プロに転向後はぱっとせず。実家近くでレイプを繰り返していたというから異常だ。
哀れなJリーガーの末路、真相究明と厳罰が望まれる。
■相次ぐ“元Jリーガー”逮捕に見る、大卒“低年俸”選手「3年以内に放出」の現実
「J2下位クラブの地力強化」と「(下部リーグの)裾野の拡大」を狙い、2014年から新たに発足したJ3リーグ。U-22選抜チームを含め、現在13チームがしのぎを削っている。当時チェアマンだった大東和美は「J1のブランド力を落とさずに、底辺を広げる」と明るい未来を語っていたが、多くのサッカー指導者たちは、サッカー界の未来に不安を抱いていた。
「今まではプロになれる枠は限られていたので、10代でまだ才能が開花していない選手は、大学4年間での結果が求められてきた。在学中にはドロップアウトしたり、それこそ犯罪に手を染めてしまう人間もいたが、大学生の犯罪ならば、そこまで大きく報じられることはない。でも、Jリーガーとなれば、そうはいかない。現在のJリーグは、名ばかりのチームが4分の3だが、プロはプロ。そこに、“そういう選手”が入る。当然、よろしくないことが起きる可能性が高まる。あまりにも簡単にJリーガーになれてしまう危険性を、Jリーグ事務局は考えているのだろうか」
その心配が、現実のものとなってしまった。町田ゼルビアの選手だった神村奨(26)が、強姦致傷の疑いで逮捕されたのだ。神村は一昨年、プロ選手からの引退を表明しているが、それでもJリーガーだった事実に変わりはない。事実、多くのメディアに「元Jリーガーの逮捕」と取り上げられてしまっている。
事件を起こした神村のキャリアとは、どのようなものなのだろうか?
神村は、高校時代を三菱養和SCユースで過ごした後、専修大学サッカー部に進む。その後、観客動員数がJリーグワーストだった水戸ホーリーホックに入団するも、1年でアルビレックス新潟シンガポールへ放出されている。さらに1年後には、インドのクラブに。翌年には日本に戻り、J3に降格した町田ゼルビアに加入するも、その年に引退を発表した。失礼な表現をすれば、ほとんどが弱小クラブ。にもかかわらず、1年で解雇。そのような才能が、なぜプロになれるのだろうか?
「多くはありませんが、大学から、Jリーグチームに『こんな選手いるけど、どうだ?』という“逆売り込み”があります。大学側は、『Jリーグに○人入れた』とうたうことができ、入学率アップにもつながる。一方、Jリーグ側は、選手を言い値で獲得できる。年俸150万円前後なので、ばくちみたいなものです。そんなこともあり、大卒の低年俸選手のほとんどが、3年もしないうちに放出されているのが現状です」(サッカー関係者)
報道によると、神村は、実家がある小田急線相模大野駅周辺で、大学在学中の2009年頃から類似の事件を起こしていた可能性があるという。もしこれが事実ならば、Jリーグ在籍中のコンプライアンスを見直す必要がありそうだ。