レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた解剖図デッサン画

知らなかった!0件
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • お気に入り
2012041500.jpg

レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日~1519年5月2日)は、万能の
天才という異名で知られるイタリアのルネサンス期を代表する芸術家。

絵画、彫刻、建築、土木、人体、その他科学技術に通じ、極めて広い分野
に足跡を残しています。
有名なのは、盛期ルネサンスを代表する作品『最後の晩餐』や『モナ・リザ』
など。
また、レオナルドの多岐に渡る研究は、13,000ページに及ぶノートに、
芸術的な図と共に記録されていて、その中には自動車や飛行機についての
アイデアも含まれていたといいます。


「自分の芸術を真に理解できるのは数学者だけである」とは、ダビンチ
自身が残した有名な言葉。

ダビンチは絵を描く前に、被写体となりうる生物の内面・内部をより知る
ことによって、絵を美しく真実に近づけようとする目的から、自身でも
動物解剖を行ったといいます。
後に人体の解剖に立ち会い、自分自身でも人体解剖を行い、極めて詳細に
書きこんだ解剖図を多数作成しています。

これらの画像は、ダビンチが実際に自分の目で見た生体の内部構造を美しい
デッサン画と共に描き現した手稿(ノート)の一部なんだそうです。

大量のデッサン画の中から、その一部を紹介します。

2012041501.jpg

2012041502.jpg

2012041503.jpg

2012041504.jpg

2012041505.jpg

2012041506.jpg


ダビンチの記録した人体及び解剖学に関する成果は、時に工学的に表現され、
最古のロボットの設計との評価も受けているといいます。

2012041507.jpg

2012041508.jpg

2012041509.jpg

2012041510.jpg

2012041511.jpg

ダビンチは「飛ぶ」ということに興味を持った時期があり、鳥の飛行する
様子について詳細な研究を行い、それを元にいくつかの飛行用装置を試作
したと言われています。

その中には、実際に動かすことはできませんでしたが、4人の人力で飛ぶ
ヘリコプターの他、オーニソプターやハンググライダーに酷似したものも
含まれているそうで、19~20世紀になって、科学技術の分野での先駆的な
研究として注目を集めるようになったのだといいます。

2012041512.jpg

2012041513.jpg

2012041514.jpg

2012041515.jpg

2012041516.jpg

2012041517.jpg

2012041518.jpg

2012041519.jpg

2012041520.jpg

2012041521.jpg

2012041522.jpg

2012041523.jpg

2012041524.jpg

2012041525.jpg



【レオナルド・ダ・ヴィンチの履歴書】

LeonardoResumeLarge.jpg


「モナ・リザ」も「最後の晩餐」も「ウィトルウィウス的人体図」もヘリコプター
の図面もまだ描いてなかった頃のダ・ヴィンチは、一介の名もなき芸術家で、
ボカンと爆発する兵器製造の仕事なんぞしていました。

これは1482年、当時30歳のダ・ヴィンチがミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ
(通称イル・モーロ、Ludovico il Moro)に宛てた就活のレジュメです。
職探しのサイト「TheLadders.com」スタッフが掘り出して、スキャン画像を英訳
付きでStoneブログに公開しました。

それまでに作った爆弾、ヴェロッキオの工房に弟子入りした話など自分を大きく
見せる過去実績には一切触れず、今ミラノ公に自分ができることを淡々と並べて
います。


(以下和訳)

1.
私には超軽量・強靭な橋のアイディアがあります。これは最も簡単に持ち
運びできるよう考案されたもの。敵から逃れる際にはいつでも使えるほか、
安全で、火炎や攻撃を受けても倒壊せず、持ち上げや設置が簡単といった
特長も備えています。
さらに私は、敵の橋を炎上・破壊する方法も知っています。

2.
ある場所が敵に包囲された場合には、陣地の溝から水を汲み上げ、無数の
種類の橋、覆道、梯子など脱出に必要な装備を整えなくてはなりませんが、
私はその方法も知っています。

3.
土手の高さ、地盤の強さ、立地が原因で、それが不可能な場合には、ある
場所を包囲する際に独自の砲撃プランを用意しなくてはなりません。
私は岩という岩、砦という砦を破壊する方法を知っています。
岩などが土台の砦ですら破壊が可能な手法です。

4.
先般申し上げました通り、私には様々な迫撃砲を製造するアイディアも
あります。最も手軽に使えて、持ち運びが簡単なもので、これを使えば
小さな石ころを敵陣に雨あられのごとく放り投げることができます。
これで巻き上がる煙で敵の心に激しい恐怖を生ぜしめ、多大な損害と混乱
をもたらすことができるのです。

5.
戦いの場が海なら、攻防ともに最も効率性に優れた各種機械、最大規模
の砲弾、爆薬、煙霧の攻撃に耐えうる船舶をお作りいたします。

6.
隠密行動、蛇行性地雷、そして音を立てずに目的地に到達できる方法も
知っています。これは、溝や川を潜って越えなくてはならない場合にも
使える方法です。

7.
カバーで覆った馬車も製造できます。これは安全かつ攻撃不能な馬車です。
砲弾を掲げつつ敵陣に入り、敵がこれを破壊すると後ろに歩兵が、ほぼ
無傷な状態で控えており、前途に立ちはだかるものが何もない状態で続く
ことができます。

8.
必要とあらば、一般によくあるタイプのものから、大型銃や迫撃砲、火砲、
役立つ鋳型をお作りします。

9.
爆撃作戦失敗の恐れのある場合には、 カタパルト(石弓)、投石器、
trabocchi(氾濫?)など、効果抜群で一般に使われてない装備を考案いた
します。要するに私は様々な状況に合わせ、攻防ともに様々な手法を無限
に考え出すことができるのです。

10.
平和な時代には、他のいかなる建築にもひけを取らない建造物を公有,私有
問わず設計し、100%のご満足をお届けすることができます。
ある地点から別の地点に水を引くこともできます。

11.
彫刻は大理石、ブロンズ、クレイ(粘土)のどれでも製作できるほか、
絵画もあらゆる表現が可能です。

繰り返しになりますが、ブロンズ騎馬像は是非にも入手し、王子の不朽
の栄光と永遠の名誉、名門スフォルツァ家の幸せな思い出として父公の
手に残しておかれることを希望します。

以上に名前を挙げました中にひとつでも、誰かが不可能・実現不能と思わ
れるものがございましたら、大公様のご庭園なりお望みの場所にどこなり
と駆け参じ、すぐにでも実験をご披露して、謙虚の限りを尽くして私自ら
ご説明に当たる所存です。



(引用)
ガラパイヤ
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51461558.html
gizmodo
http://www.gizmodo.jp/2010/02/post_6701.html


知らなかった!0件
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • お気に入り
« 前の記事へ ホームに戻る 次の記事へ »
メンバーメニュー
サービス
その他
このページのTOPへ