還暦を過ぎた63歳ながら20代モデルに枕営業を強要したと告発されている。モデルであるAさんは東京ガールズコレクションの出演をエサに、複数回肉体関係を持つも、出演予定日の5日前に「出られなくなった」と一方的にキャンセル。初対面の還暦オヤジと複数回セックスをしたのにも関わらず、約束は守られなかったAさんは岸田氏と話し合いの場を持つが、岸田氏側は「恐喝された」と主張。Aさんとは泥沼の訴訟合戦に発展しそうだという。
現在はMADURO誌の編集長の岸田氏。MADURO誌は金を持て余す50〜60代のオヤジ=ヤンジーがターゲット。中身は昔は綺麗だった「魔ダム」を妻に、ガールフレンドの「姫ーナ」をどうやって落とすかをテーマに高級品がカタログのように掲載される雑誌である。
姫ーナの優しい対応は「お金を出してくれるお店のお客さん」の域を出ない。今回の枕強要発覚も、ヤンジー的「脅して抱く」、スマートに致してみたものの、一皮むけば現実は非常に滑稽だったようだ。
■ 「ちょいワルオヤジ」名物編集長が枕営業を強要?モデル志望者が狙われる業界の闇
かつて世間に「ちょいワルオヤジ」ブームを巻き起こした男性ファッション誌「LEON」(主婦と生活社)の初代編集長を務めた敏腕編集者・岸田一郎氏(63)が、女性モデルに枕営業を強要したとして騒動になっている。岸田氏といえば、今年9月に「やんちゃなジジイ」をコンセプトにしたシニア向け雑誌「MADURO(マデュロ)」(株式会社yanG)を創刊し、還暦をすぎてもいまだ出版界で活躍しており、しかも妻帯者だ。一体、なにがあったというのか。
この疑惑は発売中の写真週刊誌「フライデー」(講談社)が報じており、被害者とされる23歳のモデルAさんが『東京ガールズコレクション(TGC)』への出演と引き換えに岸田氏に肉体関係を強要されたと告発している。
記事によると、Aさんは「MADURO」の関係者からTGC出演の話をもらい、そのあいさつを兼ねて業界関係者の会食に顔を出した。そこで関係者から「岸田氏をもてなすように」「最後は一緒に帰るように」と指示され、会食後に二人でバーに行ったという。バーで強めのカクテルを飲まされたAさんは、そのまま近くのホテルに連れ込まれそうになった。Aさんが手を振りほどこうとすると、岸田氏は「このまま帰るとTGCには出さないよ」と脅してきたという。
「TGCは最大の目標であこがれの場だった」というAさんは、会ったその日にもかかわらず、恐怖もあって泣く泣く身を任せてしまった。それだけでなく、2ヵ月後のパーティでも岸田氏は「知り合いの事務所関係者やミスコン入賞者を紹介する」とエサをまいてAさんを誘い出し、パーティが終わるとラブホテルに直行。Aさんが嫌がるそぶりを見せるとTGC関係者の名前をチラつかせて脅しをかけてきたという。この時もAさんは夢のために岸田氏と関係を結んでしまい、しかも業界関係者に紹介するという約束も守ってもらえなかったそうだ。
5月末にも岸田氏から食事の誘いを受けたAさんは「MADURO」発行人のO氏から「TGCに出たかったら岸田さんの誘いは絶対に断るな」と念を押され、断りきれずにまたもホテルに連れ込まれそうになる。カラダ目当てでしかないことを察していたAさんが意を決して「今日は生理なんです」と断ると、岸田氏は「じゃ、なんで来たの?」と冷たく言い放ったそうだ。
これだけの枕営業の強要がありながら、AさんによるとTGC出演予定日の5日前に岸田氏から「TGCの件はなくなった」と電話が入ったという。あまりのショックに体調を崩したAさんは、事務所を辞めて故郷に帰る決心をする。だが、どうしても岸田氏のことが許せず、共通の知人の立会いの下で話し合いの場を持った。その話し合いで岸田氏は示談を持ちかけてきたというが、金銭が目的ではないというAさんは母親に相談するなどしばらく判断に迷ったという。
その間、事態は意外な展開を見せた。岸田氏が先月25日発売の写真週刊誌「FLASH」(光文社)で自分が"恐喝未遂"の被害者だとする主旨の記事に登場したのだ。岸田氏は「私が肉体関係を持った女性への補償問題でトラブルになっています」などとコメントし、Aさんと男女の関係であったことは認めつつも、彼女のバックにいる業界関係者らが金銭を脅しとろうとしていると判断したといい、刑事告訴したことを明かしている。
これに仰天したAさんが「フライデー」に登場し、枕営業強要の実態や岸田氏の悪行を暴露するに至ったというわけだ。Aさん側も岸田氏を訴える準備を進めているといい、泥沼の訴訟合戦に発展しそうな気配である。
この騒動は芸能界に横行する枕営業の一端なのか、それとも業界有名人を狙った美人局なのか。どちらもありそうな話であり、双方の言い分が大きく食い違っているため、判断しづらいところだ。
だが、第三者であるTGCの主催企業「F1メディア」の村上範義社長が重要な発言をしている。村上氏は「フライデー」の取材に「岸田やOにTGCのキャスティングの権限なんてありません。権限があるなんて笑ってしまう」と断言しているのだ。
岸田氏が自分の魅力にどれだけ自信があるのかは知らないが、普通に考えればモデル志望の20代の美女が何のウラ事情もなく、還暦過ぎの男性と会ったその日にコトに及ぶ可能性は皆無といえるだろう。であれば、TGC出演などのエサがあったことは想像に難くない。しかも主催企業の社長が「岸田に権限なんてない」と明言しているのだから、最初からウソで女性を釣ろうとしたと考えるのが自然だ。
その一方、Aさんの背後にもキナ臭い事情がある。前述のように岸田氏はAさんのバックにいる関係者に恐喝されたと考えているようだが、その関係者X氏も業界内で黒いウワサが絶えない人物なのだ。
「今年10月、プロ野球・巨人の阿部慎之助の愛人と騒がれた元グラビアアイドルの小泉麻耶が、大手芸能プロの幹部に頻繁に枕営業を強要されていたと週刊誌で報じられた。小泉は復讐のため、幹部とのセックスビデオを枕営業の証拠として自ら隠し撮りし、それをネタに幹部を恐喝しようとしていたともいわれています。この恐喝騒動の黒幕とされる人物が、AさんのバックにいるとされるX氏と同一人物なのです」(週刊誌記者)
となると、Aさん側が岸田氏をハメようとした可能性も十分ありそうだが...。
「X氏はトラブルを嗅ぎつけて介入し、カネにしようとする業界ゴロのような人物。ですから、岸田氏がTGC出演をエサに若い女性を釣るという"やんちゃ"をして、それを知ったX氏サイドが『カネになる』と踏んだ...というのが真相と見られています。どっちもどっちですが、双方に利用されたAさんには同情したくなりますね」(前同)
そんな業界ゴロに目をつけられるのも、元々は岸田氏の身から出たサビ。何のキャスティング権限もないショー出演をチラつかせて女性をだますのが「ちょいワル」だとしたら、あきれてしまうところだ。
モデル業界では、一昨年に有名ブランド「サマンサタバサ」の創業者・寺田和正社長(48)がモデル志望の女子大生に性行為を強要したとして訴えられる事件も起こっている。一部週刊誌によると、同社が被害者女性や家族を含めた周辺を懐柔工作で揺さぶり、寺田社長が土下座までしたことで訴えは取り下げられたということだが、これもモデル業界の闇を如実にあらわした騒動といえるだろう。
華やかな世界で輝きたいという女性の気持ちは理解できるが、それを利用しようとする醜い大人たちの餌食にならないよう、くれぐれも気をつけてほしいものだ。