美人女子プロレスラー安川悪斗と対戦相手のチャンピオン世IV虎(よしこ)がプロレス試合中にガチバトル。安川悪斗は頬骨と鼻骨と眼窩底を骨折。まれに見る凄惨な試合結果が話題になっている。
今回の事件でクローズアップされたのは、女子プロレスラーの待遇の悪さ。チャンピオンである世IV虎でさえバイト生活。先月に人気女子プロレスラー星ハム子のピンサロ勤務も暴露されたばかり。
■ 安川悪斗「ハートは折れちゃいない」
女子プロレス団体・スターダムの22日・後楽園ホール大会でワールド・オブ・スターダム王者の世IV虎から“けんかマッチ”を仕掛けられ、病院に搬送された安川悪斗が23日、自身のブログで「ハートは折れちゃいない」とメッセージを送った。
安川は「昨日のスターダム後楽園のお詫び」のタイトルでブログを更新。世IV虎の鉄拳&掌打で顔面が腫れ上がった安川は「両目が塞(ふさ)がっていてなんも見えねーから、この文章は母に代筆してもらってる」と報告しつつ、思いをつづった。同期の宝城カイリから多くのファンが心配していると伝え聞いたとし、気丈にも「私のハートは折れちゃいない!だから大丈夫だ!ファンにはそれを早く伝えたくて仕方なかった。心配かけて本当にすまなかった」と思いを明かした。
また、観客から「プロレスをやれ!」の声が飛んだ前日の凄惨(せいさん)な一戦については「スターダムのメインでタイトルマッチであんな試合を見せてしまって本当に申し訳ありませんでした。プロレスを見せたかった。だからこそプロレスを見に来てくれたお客に本当に、本当に謝罪したい。申し訳ありませんでした」と重ねて謝罪した。
そして、「どうか、昨日の試合で、メインだけの感想でスターダム全体を悪く思わないで下さい。選手たちは日々頑張り、努力し、スターダムをより良くする事を考えてる人間ばかりです。選手たちは日々良い試合を心がけ、がんばっています。今後もスターダムの選手達を励まし応援してやって下さい。どうぞ宜しくお願い致します」と要望した。
長期欠場から昨年12月に復帰したばかりでショックが心配されたが、再起の意思も明確にした。「私はとりあえず治すことに専念するぜ!てめーら、何度も言うが私のハートは折れてない!私は何度でも立ち上がるやられてもやられても必ず起き上がる雑草だからな!雑草魂万歳!!!」と記し、さらに「(目が)見えるようになったらまた元気な姿見せてスターダムかき乱してやるからな!だからてめーら待ってろよ!以上!!!!」とリングでの再度の大暴れを約束した。
■ 凄惨マッチの世IV虎が涙浮かべ陳謝 王座剥奪&無期限出場停止処分
女子プロレス「スターダム」は25日、都内のゼロワン道場で緊急会見を開き、22日の後楽園ホール大会で起こった世IV虎(よしこ=21)対安川惡斗(あくと=28)の凄惨マッチについての声明を発表した。
会見には世IV虎とロッシー小川社長のほか、風香GM、所属選手が出席。会見冒頭で小川社長、風香GM、世IV虎、高橋奈苗、木村響子の5人が頭を下げた。
小川社長は「プロレスの範ちゅうを逸脱した行為が起き、安川惡斗選手が重傷を負いました。ご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわびいたします。申し訳ありませんでした」と陳謝し、世IV虎にワールド・オブ・スターダム王座の剥奪と、無期限の出場停止処分を下したことを明らかにした。また、世IV虎のTKO勝ちとされた裁定もノーコンテストに変更された。
さらに小川社長と風香GM、最年長選手の高橋奈苗が3か月間、30%減給を科されることになった。
黒のスーツ姿で会見に出席した世IV虎は、目に涙を浮かべながら「このたびは、ケガをさせてしまった安川惡斗選手、選手のみなさん、プロレス界のみなさん、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
また手術のため入院中の安川は頬と鼻、左眼窩底の骨折を負ったことが発表され、両目の網膜浸盪症(しんとうしょう)と診断も下されたという。
会見では今後の改善策として(1)顔面へのパンチを禁止、(2)リングドクターを本部席に置く、(3)宝城カイリが選手会長を務めるの3点が発表された。