寺・神社に油を撒いた犯人金山昌秀は韓国系カルト宗教幹部
「日本人の心を解放するために油で清める」という理由で、日本の寺、神社に油を撒いたとされる犯人金山昌秀が、韓国系カルト宗教団体の幹部だったと話題になっている。
「日本人の心を解放するために油で清める」という理由で、日本の寺、神社に油を撒いたとされる犯人金山昌秀が、韓国系カルト宗教団体の幹部だったと話題になっている。
【インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリー金山昌秀】
元インターコープ宣教会に所属し活動。インターコープ宣教会はキリスト教以外の文化や文化財否定する韓国の過激団体で、韓国でもカルトとみなされているという。金山昌秀は2013年に自分の教団である、インターナショナル・マーケットプレイス・ミニストリーを設立し、独自の活動を開始。
東京、大阪などに100人以上の信者いるとの事。また、信者向けの集会で「日本の寺社を油で清め、日本人の心を古い慣習から解放する」などと言い、2年ほど前から寺や神社に油をまいていたことを公言していた。
現在はニューヨークに居住。逮捕状は出ているが、まだ拘束はされていない。一刻も早い捜査の進展が望まれる。
■油まいた男「悪霊の巣窟清めた」と話す動画公開
全国の寺社などで油のような液体の跡が見つかった事件に絡み、千葉県香取市の香取神宮の柱などに油をまいたとして、千葉県警が建造物損壊容疑で逮捕状を取った米国在住の日本人の男(52)が、インターネットで公開されている動画で、「神社は悪霊の巣窟。油を注いで清めた」などと話していることがわかった。
県警は事件との関連を調べている。
男は2013年5月、宗教団体を設立。この団体のパンフレットや布教CDによると、男は東京都出身で、17歳でキリスト教徒になり、渡米後、医師になったとされている。
団体設立前にも日本国内を中心に集会が開かれており、動画サイト「ユーチューブ」に動画が公開されている。このうち、12年12月に開かれたとみられる集会で、男は国内の2か所の山を「悪魔の電波塔」と称し、山にあるほこらとみられる写真を示しながら、「油を注いだ」と説明している。
捜査関係者によると、男は今年3月下旬、香取神宮の柱など数か所に油をまいた疑いが持たれている。同神宮の防犯カメラに男とよく似た人物が何かをまくような様子が映っていたほか、男が同月25日、千葉県銚子市に宿泊し、同県内ではレンタカーで高速道路などを使って移動していたことが判明したという。香取神宮では翌26日朝、油のような液体がまかれているのが見つかった。
また、香取神宮から約20キロ・メートル離れた成田山新勝寺(千葉県成田市)の防犯カメラにも3月25日、男と似た人物が映っていた。新勝寺でも同様の被害があったことから、県警は男が液体をまいた疑いがあるとして、近く建造物損壊容疑で逮捕状を取る方針。