激裏です。
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布団セールスの卑劣な売り方「保険トーク」
かなり前になりますが、私が布団の販売員をしていたときの話です。
布団の販売員をしていたときは本当に毎日が数字との闘いでした。社内には目標数字のグラフとその達成度が書かれたものが貼られており、それに現在の売り上げと、月初からの日数で割った日売り額も毎日書き足されていきます。その数字が自身の価値になるのです。
売り上げのある者は朝からニコニコと余裕の出社、売り上げのない者は戦々恐々……。いつ上司から灰皿が飛んでくるかとビクビクしています。投げられた灰皿を避けようものなら「なんで避けるんだよ。避けようなんて10年早い!」とさらに怒られる始末です。
毎朝逃げるように、300万円相当の布団を詰め込んだワンボックスカーに乗り込み住宅街に向かいます。しかし、道中でも先輩のネチネチとした説教が……。先輩のイヤミ、いや説教の中で今でも印象に残っている言葉があります。
道ばたの石ころを拾って「おい!この石ころ30万円で売ってこい!」と。
私は、えっ?と驚き「いや……30万円は……ちょっと」と答えました。だって100円でも私は買いたくありません。そんな物を人に売るなんてとんでもないことです。すると先輩は「それを売るのがセールスマンなんだよ!」「セールスマンは何でも売る!商品なんて関係ない!布団だろーが、浄水器だろーが、外壁、ソーラー、なんでも売るんだよ!」と言い、私をゲンコツで殴りました。
先輩の説教からも分かるように、当時は「売り上げのためには何をしても良い」と教えられていました。中には詐欺ではないかと思うことも多くありました。
今回は、私が体験した中でもっとも卑劣な売り方「保険トーク」という販売方法をお教えしたいと思います。