2010年、奈良県警が肝臓がんの手術ミスということで塚本泰彦医師を逮捕。しかし2月25日拘留中に心筋梗塞で急死。
うっ血した足
今回、取り調べ中の警察官の暴行が原因だったとして出羽厚二岩手医科大学教授が告発し話題になっている。死亡時、塚本医師の下半身を中心に広範囲に皮下出血の跡があり警察官から殴られたことによる腎不全などの多臓器不全で死亡したと見られているという。
塚本医師が逮捕された「山本病院」事件は実際にはやっていない治療を実施したと偽り生活保護を受けている患者の医療費を不正に請求するというから闇が深い。塚本医師は肝臓がんの切除手術を執刀した経験はなくがんではない患者を肝臓の切除手術に踏みきり死亡させたとされる。
舞台となった山本病院
山本医師の逮捕と塚本医師が亡くなったことで幕引きとなった山本事件。奈良県警は拷問については否定、皮下出血は床に座った時の衝撃と釈明するも不自然さが残るのは明白。奈良県が告発状を受理するのか、その行方に注目が集まっているようだ。
<関連情報>
警察大学校の研修資料から見る「捜査の抜け穴」