以下の文書は、警察大学校で行なわれる研修のために作られた資料です。各都道府県警で警察官に対して行なわれる、職務質問教育マニュアルとしても用いられています。任意といえど、半ば強制的に行なわれるというイメージの職務質問。トラブルから違法性を問われる事態に陥らないよう、瀬戸際の手法が細かく解説されています。
監修:
・法務省 公安調査庁総務部
・警察庁 警備局公安課
・警察大学校 生活安全教養部
新年度版のため、流動的な社会情勢・現行法にも対応した内容となっています。
なお、法律文に関しては条文をそのまま転載せず、その意味が変わらない範囲で分かりやすく書き換えてあります。また、筆者の解説も加えてあります。
-----------------------------
■3-3. 所持品検査要領
①所持品検査を頑なに拒否する者、暴れる者は、「ブツ」を持つ可能性大
職質現場で所持品検査、身体検査をかたくなに拒否する者は、必ず何かあるので本署に同行する。「調べるなら勝手に調べろ」などと啖呵をきって所持品を路上等に叩きつける者もいるが、叩きつけられた物のみに目を奪われることなく、逃走、証拠隠滅防止に努める(カムフラージュである場合が多い)。