クリニック 競売にかかる予定の家に少しでも長く住み続けたい
カルテ:競売にかかる予定の家に少しでも長く住み続けたい
患者名:枯山水
担当医:
ニル先生
■患者問診■
【現在の具体的な状況】
私は現在、金銭面で破綻している状況です。一軒家を所有しているのですが住宅ローンの支払いを4か月滞納。ほかにも銀行系の借金があるのですが、こちらも同様に4か月滞納しています。
住宅ローンの残金約3,000万円と銀行系の借金約800万円、また税金関係の支払いが約200万円滞っており、合計すると4,000万円ほどの借り入れがあるといった感じです。
このような状況のため、2か月前に妻と離婚、子どもも妻が連れて行きました。
当初は自己破産を予定していましたが、すでに離婚をして身ひとつになったこともあり、開き直ってきました。居場所を変えようが、どこでどんな仕事を始めようが、家族もいないんだから問題ないと思えます。
【抱えてる問題/困っている事】
銀行から借り入れした住宅ローンには抵当権が付いており、先日話し合いをしたのですが当面の間は利子だけの支払いをするということでまとまりました。しかし今後も住宅ローンの支払いをするつもりはなく、最低限可能な支払い条件にして居座ることを目的としています。競売にかかり、裁判所の執行官に追い出されるまでは住み続けるつもりです。
そして現状ではお金もなく支払いなんて無理なのだから自己破産はせずに、事実上の破産というまま債権者の方々には諦めてもらうしかないと考えています。
口座にいくら差し押さえがきても、取られる金もありません。銀行系の借金ならば決算のときに不良債権で損金にすれば終わりだと思います。絶対に逃げられないといわれる税金関係でも5年経てば時効になって消えていきます。
住める限りは今の家に住み、無理になったら出ようと思っていますが、子どもが私に会うために自転車で毎週この家に遊びに来てくれます。そのため、少しでも長くこの家に居続けたいのです。
銀行の売却協力なんかしないで居座るつもりです。すでにひとり住まいなので、なかなか買い手がつかないようにゴミ屋敷みたいにしておこうかとか、あるいは第三者などに家を売却することにして、ややこしくして話が進みづらくしようかとも考えています。最終的には引っ越し代金が出るまでゴネたいと思っています。
【何を聞きたいのか】
自己破産はせずに、事実上の破産のまま債権者の方々に諦めてもらうという考えで進んでいっても大丈夫でしょうか。あるいは自己破産した方がよいのでしょうか。
競売にかかる予定の家に少しでも長く住み続けたいので、そのためのアドバイスがありましたらお願いします。
また、本当に最後となったとき、引っ越し代金が出るくらいまでゴネたいと考えていますので、そちらもなにかアドバイスがありましたらよろしくお願いいたします。