地方から上京して働く歯科衛生士のミナミ。ある日、友だちのユリに誘われて行ったホストクラブの翔太にハマり、お金に困ったあげく交際クラブでパパ活を始める。簡単に数十万円を稼げるつもりで始めたパパ活であったが、そこには地方育ちのミナミにとって厳しい現実が待っていた。

これは、翔太との甘い夢を見続けるためにパパ活を頑張るミナミの物語である……。
※ほぼほぼ実話となります。


「おはよう。昨日はありがとう。また近々顔が見たいな」。朝5時、翔太からのメールである。

「こちらこそ楽しかったです。また行きますね」。ミナミは眠気の中でよく考えずに返信してしまった。

「待ってます。またメールさせてくださいね」。翔太はクールだがミナミの心を掴むような甘いトーンで返信してくる。

ミナミは少し幸せな気分でいた。そして少し不安な気持ちも。ホストクラブは高いという潜在的な思惑が頭の中で見え隠れしているからである。