ゆるゆる日本女性のカルデラと大震災サイクルの恐怖 その3
日本のAVのトレンドはリーマンショック前後で大きく分けられると思います。リーマンショック以前はモザイクを所与のものと受け入れ、顔射やゴックンなど趣向を凝らしたものが多かったです。
しかし最近では、無修正前提での中出しが基本。美しい女性が醜いオヤジの性欲のはけ口にされ、煮詰まるぐらい濃い精液をオヤジの短い「うっ」というシグナルとともに中出しされる。膣内で出された精液はビデで流したとしても、オヤジのDNAとして女性に浸透し続けるのです。
中出し物の良いところはフィニッシュ後の女性器が微妙に隆起しつつ、女性本人の意志とは無関係に顫動を繰り返し、膣穴から肛門にかけての快楽による筋肉弛緩・伸縮をビジュアルで楽しめるところです。
そんな男の楽しみの対象として見てしまう中出し後の顫動現象のリズムが、大地震のとき激烈な揺れの恐怖が去ったあとの数分間、地面がゆらゆら不規則に揺れている時間帯のあの不思議な感覚にも似ているのです。
平和な世の中でひそやかに快楽を貪り春をひさぐ女たちを描いたエロ動画と大震災の空前絶後の恐怖をビジュアルで無理やり重ねてしまう私は、精神的に病んでいる部類の人間に入るのでしょうか……。