案件名 2005/03/18 配信
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父に奪われた相続遺産
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患者名 ハンドルなし 担当医 ぶりんだ 先生
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●患者問診より●
2年も前のことを相談させてください。
間に合わないと思いますが、一応、確認だけしたいのでお願いします。
私の母が2年前に62歳という若さで亡くなりました。父とはかなり不仲で
した。亡くなる半月前に入院したのですが、入院する前からいろいろと
ありました。
父について昔から暴力がひどかったり、浮気してたり(家に無言電話や
泊まりが多かった、手紙もきてました)等で、1番ひどかったのは2度に
渡り、借金をしてたのが発覚したことです。
その際、母は「離婚する」と泣きながら電話してきました。
1度目は兄(父から見れば息子)に泣きつき、500万を借りました。が、
それを半分しか返済せず、ギャンブルにつぎ込んでました。(借金した
のもギャンブルだと思われます)
2度目の時は、全額支払っていない上に更に借金を重ね、また600万円程
発覚しました。その際、また兄に泣きついたのですが、いろいろもめた
据え、しょうがなく今回は借用書と念書を書かせていました。尚且つ、
親子の縁は切るということになりました。(兄は自営業でお金に余裕が
あるので)
そんないろんなことが重なり、母の心労をひどかったようで、一緒に住
んでいない私は、度々できるだけ外にひっぱりだすように心がけていま
した。
その際に気づいてはいたのですが、捕まらなければ階段の登り降りがで
きませんでした。視力も格段と落ち、普段買い物に使用してたバイクも
使用しなくなり「見えなくて怖い」と言ってました。
視力は非常に良い家系と、62歳で捕まらなければ階段の昇り降りができ
ないなんておかしい、カゼをひいてると言って市販に風邪薬をずっと飲
んでましたが、一向によくならず、病院に行くよう会うたび、電話する
度に言ってましたが、本人は面倒くさがっていきませんでした。
ところが、ある日待ち合わせの場所にきません。電話してもでません。
心配になって家に行くと寝込んでました。「ダルくて・・・」というの
で、もう歳なんだからまた必要に病院に行くように説得をしましたが、
結局行きませんでした。
父の浮気中もあって、かなり鬱であることが見受けられました。
家に出れないんです。家のトイレすら壁を支えに歩いてました。
かなり痩せてきたので、ちゃんと食事してるのか。と聞くと「食べてる
よ」と言ってはいましたが、食べ残しを見ると一かじり程度。
兄と相談して、しゃべる相手がいなく、刺激もなにもないから、変な話
だけど老人ホームとかで明るく元気にならないかな。。。等の相談をし
た日の翌日に、母が倒れました。
父が昨日の夜の位置から移動してなく、朝も同じ場所で、コタツで寝て
たので、さすがに心配になって、サンドイッチとミネラルウオーターを
買って来て「食べて飲みなさい」と言ったら「うんうん」と言ってたの
ですが、倒れた後にそのまま動けなくなり、父がお昼に電話しても出な
いので、(やっと本気で)心配になって早く帰ってきたら、もう意識モ
ウロウとしており、意味不明のことを叫んでた状態です。
父から「大変なことになっている、早くきてほしい」とのことで、バイ
クで急いで行った所、明らかに脱水症状が見受けられました。
4月の中頃というのに暖房ガンガンでコタツに入ったままの状態でした。
私のこともわかりませんでした。大も小も垂れ流し状態で、父がおろお
ろしているので、私が身体を全部綺麗にふき取りました。とにかく水を
スプーンで飲ませ、救急隊を呼び、救急車で病院へ運ばれました。
まず、病名として鬱、糖尿病が上げられました。血糖値が1000もあり、
「これは普通は意識なくなりますよ!」と医者に怒られました。(当然
です)「一緒に住んでいながら何故こうなったのか!?」との医者の問い
に、まさか浮気やギャンブルに夢中でした、なんて言える訳もなく、だ
まりこんでしまいました。借金の件と浮気でかなり頭きてましたが、私
はこの件で父を今後恨むことになります。
入院して1.5ヶ月はまぁまぁ意識もハッキリしてましたが、やはり時計を
見せると時間がわからない、突然意味不明の会話を始める、食事を手づ
かみで食べる等、明らかにおかしかったのですが、それでも私は仕事を
せず、殆どつきっきりでした。
その時に入院費用の話をしたのですが(兄が全額負担でした)母が「私
の貯金は絶対に父に渡さない」と言ってました。
親戚、兄夫婦もあつまり、ある程度ローテーションで必ず誰かが付くよ
うにしてましたが、兄の嫁が自己都合で看病はできないとかってなこと
をいって看病せず、フランス旅行なんかいって、緊急時にこんなことを
する人として嫌いになりました。
入院2ヶ月経過したあたりから状態は悪化。目を開けなくなり、物も食べ
れなくなりました。3ヶ月目には自発呼吸が減り、人口呼吸器を付ける状
態となりました。
そんな時に親族のひとりがそろそろ覚悟した方がいいかもしれない、も
しダメだった場合、遺産相続問題が起こるので、小額でも母のの口座は
今のうちに動かした方が良い、と言われ、慌てて母の貯金(300万円程度
ですが)を私の口座に移しました。
その後、自発呼吸0(植物人間状態)となってこれ以上は苦しい思いをさ
せたくなく、人工呼吸器のレベルの高いのを進められましたが、断りま
した。その後、すぐに母は人生を諦めたような表情で亡くなりました。
私は母に対する今までの父の態度としてきたこと、母の「父に絶対お金
は渡さない」と言う言葉もあり、300万は父に渡さないつもりでした。
ところが、父が銀行を巡り、母に300万の貯金があり、それが私の口座に
あることを知るとすごい剣幕で怒り、「俺に渡せ」と電話でもめ、結局
元の口座に戻すこととなりました。(この300万も使い込んだんだろうと
推測します)
話が長くなりましたが、この場合の母の貯金300万は父に渡す必要はなか
ったのでしょうか。というか、渡したくありませんでした。
もう時効だと思われますが、実際はどうだったのかだけを知りたく、結
論を出して頂けたらと思います。
●担当医所見● ぶりんだ 先生
>話が長くなりましたが、この場合の母の貯金300万は父に渡す必要はなか
>ったのでしょうか。
法廷相続人がお父様と相談者様、お兄様だけならば、お父様150万、お兄
様75万円、相談者様75万円が本来の分け方です・・・(非公開)
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