案件名 2003/10/27 配信
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不動産競売
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患者名 ハンドルなし 担当医 なかじー 先生
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●患者問診より●
不動産競売開始決定が裁判所より送られてきました。概要は下記のとお
りですので今後の展開をお聞きしたいのです。
・文書の概要
「債権者の申立てにより、上記請求債権の弁済に充てるため、別紙担保
権目録記載の抵当権に基づき、別紙物件目録記載の不動産について、担
保権の実行としての競売手続きを開始し、債権者のためにこれを差し押
さえる。」
債権者 K信用金庫
債務者 私
担保権、被担保債権、請求債権目録
1.担保権 平成10年6月設定の抵当権
2.被担保債権および請求債権 元金 300万円 利息、損害金 25万円
物件目録
1.宅地
2.雑種地
3.居宅
・登記簿の概要
1.宅地
1番抵当 B銀行住宅ローン 残金1100万円
2番抵当 B銀行根抵当権 残金なし
3番抵当 K信用金庫 抵当権 残金300万円 共同担保(これの競売です。)
2.雑種地
1番抵当 K信用金庫 抵当権 残金300万円 共同担保(これの競売です。)
(この土地を購入したときの借入れです。)
3.居宅
1番抵当 B銀行住宅ローン 残金1100万円
2番抵当 B銀行根抵当権 残金なし
3番抵当 K信用金庫 抵当権 残金300万円 共同担保(これの競売です。)
・物件の不動産評価額
1.宅地 約250万円
2.雑種地 約250万円
3.居宅 約450万円
合計 約950万円
土地、居宅ともに一般の売買価格は上記程度と思われます。
B銀行の住宅ローンも同時期からまったく支払っていません(2年以上)
B銀行の動向を含め今後の展開を教えてください。
最終的には落札されてしまうのでしょうか。それまでの期間はどれくら
いでしょうか。
また、対策等アドバイスがあればぜひともお願いします。
●担当医所見● なかじー 先生
>B銀行の住宅ローンも同時期からまったく支払っていません(2年以上)
>B銀行の動向を含め今後の展開を教えてください。
>最終的には落札されてしまうのでしょうか。それまでの期間はどれくら
>いでしょうか。
>また、対策等アドバイスがあればぜひともお願いします。
このまま、何の対策もとらず、放っていると、各物件の評価、競売、売
却となります。
評価には、3ヶ月前後、競売実施まで、3ヶ月前後が標準的です。競売実
施されて、1発で、競落されれば、2ヶ月後には、所有権が移転します。
競売は不調に終われば、特別売却にされて、1ヶ月期間をおいて、また、
物件の再評価、競売実施と繰り返されます。
相談者の今、住まわれている物件の実際価値が、高ければ、当然競売が
成立しますし、価値が低くて、不人気物件であれば、売れ残ります。
>また、対策等アドバイスがあればぜひともお願いします。
一昔前の不良どもとその亜流は、所有関係をごちゃごちゃにして、競売
妨害してましたが、今は、その手はまったく通用しません。
1998年以降の一連の法改正、1999年の最高裁判決により、それらの手口
はまったく、通用せず、よしんば、そういった手口をしても、それらは
物件価値の低下、すなわち、最低競落価格の下落、つまり、買いやすさ
を呼び、結果的には、なんら有効な手段ではなくなりました。
ですから・・・(非公開)
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