案件名 2011/12/27 配信
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母親の遺産相続を対等にしたい
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患者名 たろう 担当医 Hatch 先生 mica 先生
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■患者問診より■
【現在の具体的な状況】
現在、私の母は福島県に住んでいますが実家は関東で、母には弟がおり
弟が実家を継いだ形となっています。
ただ、継いだと言っても会社など正規なものではなく、土地がある為に
農家に農地を貸しているという感じになります。
弟は雇用されて自分で仕事もしており、その農地の貸出で生活しいる訳
ではありません。
そして昨年、私の母の母親(私の祖母)が亡くなりました。
その際、弟から一方的に10万円と承諾書を送りつけてきました。
弟夫婦とは自宅が遠い事もありますが、年に1~2回会いますので、全く
の疎遠でもなく、普段仲が悪い訳でもありませんでした。
【抱えてる問題/困っている事】
祖母がアルツハイマーになり、弟夫婦も苦労をしていたのはあるかと思
いますが、弟夫婦はこの10万円で遺産分与を納得しろという横柄な対応
で大変苛立っています。
現在の弟の状況を母に聞いてみましたが、現状を良く知らず、その事も
あってか弱気な姿勢になっています。
ただ、話を聞く限りでは農地の土地や、山の資産など相当の遺産がある
はずですので不当な相続条件だと思います。
【何を聞きたいのか】
現在の弟の状況を把握したいと思っています。
その状況を把握して対等な遺産分与を受けられるように展開していきた
いと考えています。
■担当医所見■ Hatch 先生
相手の立場に立って考えてみると、地方では跡継ぎ制度などがまだ残っ
ていますので「母親の面倒を見たのだから、財産を相続するのは自分」
「自分は跡継ぎなのだから、財産を相続して当然」といった論理になり
ます。
そこに相談者様(お母様)が財産の相続を主張すれば「今まで母親の面倒
も見ず、相続の時だけ主張してくる金の亡者」「10万円をあげるだけで
もありがたいと思わないのか」「義務を果たさず、権利だけを主張して
くる人間」と思われるのは必然だと思います。
典型的な相続問題ですが、相続の権利を主張すれば、間違いなくお母様
の兄弟間で確執が生まれます。
その点はお母様に十分確認されるのが良いと思います。
本題ですが法律上は・・・(非公開)
■担当医所見■ mica 先生
宅地開発が可能な都市部近辺の山なら別ですが郊外の山林なら売れない
か売っても二束三文です。
山、というとスゴイ資産のような響きがありますが、そもそも相続を争
う価値のあるものではない場合が多いのです。
宅地でもそうですが、山林の場合は特に土地の税評価額と実状売買価格
に開きがある場合が多く 売っても借金が残るというケースもあります。
>ただ、話を聞く限りでは農地の土地や、山の資産など相当の遺産がある
>はずですので不当な相続条件だと思います。
相続遺産は兄弟姉妹で当分に・・というような単純な問題ではないかと。
例えば・・・(非公開)
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