案件名 2012/08/17 配信
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クレジットカードの請求から逃げ通したい
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患者名 匿名希望 担当医 mica 先生
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■患者問診より■
【現在の具体的な状況】
離婚を前提とした別居が決まり、私は実家に帰る予定でいます。
主人から一切お金を取れない事情の為、別居後は収入が無く、たちまち
お金に困ります。
【抱えてる問題/困っている事】
現在、クレジットカードの利用残金が200万円程ありますが、当然別居
後は返済が難しくなります。
【何を聞きたいのか】
そこで、クレジットカード会社に住所変更をしなければ、実家に住んだ
ままクレジット会社の請求から逃げ通す事は可能なのでしょうか。
もし可能な場合、住民票は実家に移していいのかどうか等の注意点等を
教えていただきたいです。
また、どの程度の期間逃げ通せれば大丈夫なのでしょうか。
■担当医所見■ mica 先生
>そこで、クレジットカード会社に住所変更をしなければ、実家に住んだ
>ままクレジット会社の請求から逃げ通す事は可能なのでしょうか。
離婚前提とのこと。債権者は債務管理の為、債務者の住民票を取ること
が認められているので離婚後、住民票を実家に異動させると「実家に住
んでるであろう」ことがバレます。
ですので住所不定状態で離婚しても住民票を移さず、同居していた住所
に置けば行方不明状態になります。
もちろんカード会社は現住所へ電話連絡等、残債200万であれば現地調査
もあるでしょう。
個人情報保護の観点からご主人様であっても基本的に債務内容を伝える
ことはありませんが、担当者が上手く聞き出す可能性もありますので、
ご主人様自身が実家の連絡先を教え「ここに連絡するな」といえば督促
先は実家へと変更されます。
>また、どの程度の期間逃げ通せれば大丈夫なのでしょうか。
クレジット会社が貸し倒れ処理するには、所在不明だが回収努力をした
記録を残す必要があります。
住民票の調査、現地調査、電話連絡等の業務記録、内容証明の不達など。
どの位であきらめるかというのは各会社によってまちまちですが、昨今
は貸倒償却も増えていますし、単に行方不明だけではなかなか貸倒償却
登録しません。
定期的に住民票を取り信用情報照会するなど、連絡先についてはかなり
長期間調査されます。
時効は5年ですが、5年たったからといってすぐ貸倒償却しません。
単に逃げてる状態なら、10年はあきらめないと思っておいた方がよいで
しょう。
ただし5年間逃げ切れば時効の援用をする事ができます。ですので時効
狙いで逃げるのであれば5年が目安になります。
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