先日、ネットでの発見場所を頼りにナラ枯れの場所を探し回り「カエン
タケ」を見つけることが出来ましたのでご報告します。

カエンタケ - Wikipedia
http://hiyo.jp/Ci

結論からいいますと、カエンタケを見つけるのはとても大変でした。
テングタケやドクツルタケを見つける方が遥かに簡単です。

しかし、見つけたらカエンタケの生命力の強さに驚かされました。
ナラ枯れ対策の為、伐採され消毒薬で覆われた厚手透明ビニールシート
の中でカエンタケは大きく成長していました。

カエンタケの成長は、何もない状態から約1週間で7cm位にまで成長しま
す。天候や季節、土壌にもよるようで柔らかい土で斜面に多く見つける
ことが出来ました。

＜参考画像＞
http://gekiura.com/file/beni/image002.jpg
http://gekiura.com/file/beni/image003.jpg
http://gekiura.com/file/beni/image004.jpg
http://gekiura.com/file/beni/image005.jpg

上記画像のビニール内のカエンタケは、色がオレンジに見えますが、光
の加減によるもので、食用のベニナギナタタケではありません。


以下は、ネットからの抜粋です。
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キノコのカエンタケは、ニクザキン科でカビのフザリウム属と近縁で
トリコテセン類を生成し、紫外線下で蛍光を発するのが特徴です。
このトリコテセン類がベトナム戦争で散布使用された化学兵器として
テレビで報道されました。

トリコテセン-マイコトキシンは水に比較的溶けにくく、エタノール・
メタノール・プロピレングリコール・アセトン・エチルアセテート・
クロロホルムによく溶けます。

トリコテセン-マイコトキシンは、肺や腸の粘膜からの吸収は速やかです
が、皮膚からの吸収は有機溶剤等に溶かされた状態でない限り遅いと考
えられています。

体内に吸収されたトリコテセン-マイコトキシンとその代謝物は、尿と便
の中に排出されます。50～75％が24時間以内に排出されます。
代謝物は、曝露後28日後まで検出できます。

毒成分としては、トリコテセン類を6種類（ロリジンE、ベルカリンJ（＝
ムコノマイシンB）、サトラトキシンHとその酢酸エステル3種）含んでい
ることが判明し、これらに致死的な生理活性があると考えられています。

トリコテセン類というと、主にフザリウムというカビが含むことで知ら
れていますが、フザリウムの毒にもカエンタケを思わせる情け容赦のな
い性質が窺えるので納得です。

例えば、F・スポロトリコイデスが産生するトリコテセン類のT-2トキシン
は、ATA症（食中毒性無白血球症）を引き起こしますが、骨髄の造血機能
が徹底的に破壊されて致死率は30～80％です。カエンタケの中毒症状に
も造血機能障害があります。

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＜テレビ報道＞
カエンタケ
http://www.youtube.com/watch?v=hXFn89InVjY


＜参考文献＞
トリコテセン-マイコトキシンについて
http://hiyo.jp/Ei

カエンタケとは
http://hiyo.jp/Fi


＜発生した場所＞
散策雑記
http://hiyo.jp/Gi

ナラ枯れとカエンタケ
http://hiyo.jp/Ii

カエンタケ中毒死亡事故
http://www3.ocn.ne.jp/~hoehoe/kinoko.htm

秋というには早いかも
http://hiyo.jp/Ji


ちなみに、カエンタケを無水エタノールに漬けて、その溶液を噴霧した
り、人にかけたり、お酒に漬けて飲ませたりすることは絶対にしてはい
けません。




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2011/05/09 更新