国民の大多数がイスラム教徒のインドネシアで大規模なセックス動画流出事件があり大きな事件となりました。
これは、有名男性歌手が恋人のモデルらとセックスしているビデオ映像がインターネット上に流れた事件で、同国警察がポルノ規制法違反の容疑で男性歌手を逮捕する騒ぎでした。
イスラム政党の強い支持で2008年に成立した同法は、わいせつ映像作成の他、ネットのダウンロード等も禁じる厳しい法律。
私的とはいえ「撮影行為」自体が法に抵触すると警察は判断しています。
逮捕されたのは、人気ポップ歌手でバンド「ピーターパン」のボーカリスト「アリエル(Ariel)」こと、「ナズリル・イルハム(Nazriel Irham-30)」。
28歳のイケメンバンド歌手であり、一緒に映ったセックスのお相手はモデルのルナ・マヤ(Luna Maya)(26)とチェッタリ(cut tari )(32)。
ルナ・マヤ(Luna Maya)(26)
チェッタリ(cut tari )(32)
アリエル被告が私物のノートパソコンを紛失し、そこにあった彼女や元彼女でもある女優達の動画や写真が流出したのが原因との事。
ノート型パソコンを紛失し、そこに保存されていた映像が流出したそうです。
アリエル被告が最終的に3年6ヶ月の実刑を宣告されました。
流出させた犯人ではなく、流出されてしまった方が実刑とは、世界的に見てもかなり異例。
【裁判所で判決を受けた際のアリエル被告】
インドネシアでは「インドネシア版エディソン・チャン」とも言われ、相当なバッシングに合いました。
AP通信によれば、「二人の恋人とセックスする様子をビデオに撮った後、広く配布されないように防ぐ処置を全く取らなかった」として裁判長がアリエル被告に有罪判決を言い渡したといいます。
世間の「最大でも懲役12ヶ月だろう」という予想を大きく裏切り、裁判長はアリエル被告に3年6ヶ月もの重刑を宣告する一方、更に罰金2万5000ドルも納付するよう命令しました。
裁判長は「被告はファン達が自身の行為を真似る可能性を考慮すべきだった。更に、アリエルが法廷で全く反省の兆しを見せない事も考慮した。」と説明した。
この裁判をめぐっては、インドネシア国内でも、ネット検閲に反対する若者と、厳しい処罰を求める保守派の圧力団体の間で意見が真っ向から対立しており、裁判当日も、裁判所前には、アリエル被告の女性ファンが集まり、警官隊1000人が配備される物々しい雰囲気となった。
【裁判所前の物々しい雰囲気の様子】
アリエル被告が流出した動画は、アリエルの現恋人で人気女優の「ルナ・マヤ(Luna Maya)」との性行為と、元恋人で他の男と結婚した人気TVニュースキャスター「チェッ・タリ(Cut Tari)」との性行為が1件です。
【ルナ・マヤ(Luna Maya)流出動画】
http://www.upvideo.nl/upvideo_video.aspx?sr=1&vid=XMtKzF8JkUePFgH5Aew-0w
ルナ・マヤは事件後、恋人アリエルと共演していた大手石鹸会社の広告モデルを降板。TVCMは中止され街頭看板は撤去されました。
またレギュラー出演しているバラエティー番組も休養という形をとっています。
一方チェッ・タリは自身が担当していたゴシップ番組の司会降板を言い渡されています。
アリエルの流出に対する余波はすさまじく、インドネシアのネット上では「video mesum luna maya(ルナ・マヤの破廉恥ビデオ)」という検索ワードが急浮上して一時パンク状態になるほどの加熱ぶりでした。