2024/11/19 09:00
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主成分:
シロシビン(psilocybin)/シロシン(psilocin)
投与方法:
経口投与、或いは分離したシロシビンを静脈注射。
シロシビン4~8mg(シロシベ・メキシカナで約2g)の内服で作用が現れ
5~15mgで幻覚性がかなり強烈に発現する。
充分臨床的効果を与える量は体重66kgに対しシロシビン20mg以上。
半数致死量は258mgとされている。
効果:
幻覚(視覚、聴覚)作用。 基本的な生理的変化は交感神経系が軽く興奮
した時の典型的な状態と同じである。 瞳孔を拡大し、末梢細動脈を収縮
し、心臓を収縮し血圧を上げる。脊髄反射の興奮性を高めることもある。
様々な主観的影響・客観的影響が見られる。
主観的影響である視覚的効果は眼を開けていると光と空間の知覚が変化
し、色彩が生き生きと輝くように見える。
視覚に対する効果は眼を閉じたときにさらに強いものとなる。
聴覚や味覚対しても複雑な幻覚が起こることがよくある。
経口摂取の場合、普通20~30分のうちに効果が出はじめ、全体的効果は
約5時間くらい続く。 静脈注射による摂取の場合、数分で効果が現れる。
作用はLSDのそれに似るがその強さは1/130程度とされている。
耐性・依存:
生理的耐性を生むがLSDのそれに較べてその速度は遅い。
シロシビンを含有する幻覚性菌類をマジック・マッシュルームと呼ぶ。
モエギタケ科シビレタケ属シロシベ
(psilocybe mexicana、psilocybe baeocystis)
モエギタケ科モエギタケ属ストロファリア
(stropharia cubensis)
と呼ばれるキノコから採れる幻覚発動薬(hallucinogens)。
日本でもシロシビン・シロシンを含有する菌類は多く採れる。
ワライタケ(panaeolus papilionaceus)、
ヒカゲタケ(panaeolus sphinctrinus)、
センボンサイギョウガサ(panaeolus subbalteatus)、
オオシビレタケ(psilocybe subaeruginascens)、
ヒカゲシビレタケ(psilocybe argentipes)、
トフンタケ(psilocybe coprophila)、
アイセンボンタケ(psilocybe fasciata)、
ジンガサタケ(anellaria semiovata)など、
特にセンボンサイギョウガサやPsilocybe baeocystis は極めてシロシビ
ン含有率が高い。
シロシビンは比較的容易にリン酸エステル部分の加水分解を受けてシロシ
ンに変化する。幻覚作用は、シロシンの化学構造が神経伝達物質として知
られる「セロトニン」と類似するところから、セロトニンの代謝を阻害し
たり、セロトニン受容体の作用に影響することなどによると考えられてい
る。が、その詳細についてはまだ解っていない。
余談だが、ジンガサタケやワライタケ、ヒカゲタケ、センボンサイギョウ
ガサ、トフンタケは動物などの堆肥上で発生するため、採食に多少の覚悟
が必要な方もなきにしもあらず。
マジックマッシュルームの栽培キットが市販されている国もある。
シロシビンを含む菌類は、インディオ部族の宗教行事に用いられる。
【ベニテングタケ(amanita muscaria)】
主成分:
ムシモール、イボテン酸、その他の成分の複合作用と考えられている。
毒成分としてムスカリン(muscarine)が含まれるが、
これは含量は低く、催幻覚作用も無い。
投与方法:
経口投与
効果:
幻覚を生じ、嘔吐・下痢・発刊などを齎す。 作用は15~45分で現れる。
1~4本程度でめまい・軽い吐き気・眠気を感じ、色彩的な幻覚を見る。
5~10本で中毒症状は、かなり激しくなり、ひきつり・酒乱様相・幻覚・
視聴覚障害が起こり、最後には昏睡から麻痺に陥る。
10本以上の場合はしばしば死に至ると云われるが、滅多にない。
4時間以上興奮状態が続いた後、深い眠りにおち24時間以内に回復する。
多量に摂取すれば死を齎すと云われているが、国内に於けるアセタケ属
(ムスカリンを含む菌類)による中毒での死亡例は報告されていない。
直径20~30cmにもなることがある大型のキノコ。
傘は成熟すると平らに開き、周辺に溝線をあらわす。
ヒダは白色で密。赤地に白い斑点を傘に持つ担子菌類。
外観はタマゴタケ(食菌)に似ているが、白い斑点(つぼの破片)を持つ
ことから容易に見分けることができる。
ベニテングタケは古くから毒菌として知られているが、シロタマゴテング
タケやタマゴテングタケ、ドクツルタケ等に較べれば、はるかにその毒性
は弱い。
塩蔵するか煮こぼすと毒性を失うため、食用にしている地方もある。
国内では中部以北の山岳地帯に多く、8月~10月にかけて針葉樹林、広葉
樹林いずれにも発生するが、主にカバノキ科の樹下、特に白樺林で見つけ
ることができる。ハエとりに用いることがあり、別名アカハエトリタケと
呼ばれることもある。
ヨーロッパのラップランド、カムチャッカのコリャークなどはこのキノコ
を宗教儀式に於いて酒代わりに用いていたという記録がある。
シベリアではウォッカの酔いを深めるのに使われたとも云われている。
成分として含まれるイボテン酸は、グルタミン酸ソーダの10~20倍もの
うま味があり、たべると実にうまいらしい。
ハラタケ目テングタケ科の担子菌類・・・(非公開)
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1997/09/22 配信
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