大分・一等海尉自衛官一家放火事件の闇

2015/7/10 10:05
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単身赴任中の自衛官が自宅を放火、4人の子どもが焼死した放火事件。事件は「単身赴任先の広島県に戻る際、妻が見送らなかった」というのがきっかけだと一等海尉自衛官末棟憲一郎が供述しているという。

【末棟憲一郎容疑者】
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【末棟家は子どもが8人いる大家族】
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【妻のFacebook】
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妻は元自衛官。末棟とは2008年に再婚。死亡した子どもも含め連れ子との同居。放火の動機は当初より、親子・夫婦間のトラブルと言われている。
今後事件の究明が望まれるが、子供達の人生を終わらせた悲惨な結末は変わりようがない。
犠牲者のご冥福をお祈りいたします。
激裏GATE PRESSより)
■大分放火殺人容疑者 自衛隊上司のパワハラでうつ気味だった
「まさひろぉ! 飛び降りろ! オレが悪かったんだぁあ!! うああああ!!」。燃えさかる自宅の前で、父親がへたり込み、絶叫する。その横で母親は半狂乱になり、頭から水を被って家に入ろうとして消防隊に羽交い締めにされた。
「おねぇちゃんあっついよぉ!! 早くおきてよぉ!!」。3才の娘の叫びが、赤い夜空に響き渡った。
 7月5日深夜0時、大分県杵築市の住宅が全焼し、子供4人の遺体が見つかった。現住建造物等放火の容疑で逮捕されたのは、一家の父親である末棟憲一郎容疑者(40才・すえむねけんいちろう)。遺体は、長女・悠佳梨さん(14才)、四男・雅祐くん(9才)、次女・真由美さん(7才)、五男・滋くん(5才)と判明した。
 父親は警察の取り調べで「私が油をまいて火をつけました」と容疑を認めている。海上自衛隊に勤める末棟容疑者は、妻と8人の子供を持つ10人家族の主だった。
「大分のビッグダディなんて言われるくらいでよ。どっかテレビでも取材に来ねぇのかってくらい仲良し大家族だったんよ。なんでこんなことになっちまったんだ」
 近隣住人がこう嘆息するように、一家は、地元でもその仲睦まじさが知られていた。
「お父さんは広島基地に単身赴任していてね。週末は軽自動車で5時間かけてこっち帰ってきて、家族で過ごしていたんよ。短髪でガッチリして、寡黙な人だったけど、子供らをかわいがってたよ。
 最近でも、末棟容疑者が自宅の庭にテントを張り、煮炊きをして“プチキャンプ”を楽しむ様子が目撃されていた。だが現実に、彼は自宅に火を放ち、この小さな幸せを自ら終わらせた。彼の抱えた闇の深さは、ごく親しい人間しか知らなかった。
「最近、彼は仕事絡みでうつ病気味だったんだわ。彼の所属する部隊は、航空機の整備を担当していたんだけど、自衛隊特有の厳しい上下関係に加えて、パワハラ上司がいたみたいでよ。その日の気分によって司令がコロコロ変わるもんで、振り回されて毎日深夜まで仕事してたよ。そんで、疲れ果てた体で5時間かけて大分帰って、日曜夜にまた帰るんだから、相当きつかっただろうな。
 一家を広島に呼び寄せるっちゅう話もあったんだけど、自衛隊員は転勤だらけで、いつまた異動するかわからんから、その話もなくなった。最近じゃあ、“もう仕事辞めちまおうか”なんて話すこともあった」(末棟容疑者の友人)
◇離職について、彼は妻と再三にわたって話し合ったというが、結論は出なかった。
「そりゃ、子供がおるもん。奥さんと何度話し合っても、最後は必ず、“じゃあ8人の子供をどうやって養うんだ”っちゅう話になるんだわ。彼は40才で、転職先なんかあるかもわからん。実家の両親にも相談していたみたいだけど、答えが出んでな。もうニッチもサッチも行かなくて、最近は夫婦げんかも多くなってたんよ。心配になって奥さんに声かけたんだけど“ちょっと夫の体調が悪いんです。でも、うちは大丈夫ですから…”って気丈に話しとった。全然大丈夫じゃなかったんや」(前出・末棟容疑者の知人)
◇事件翌日、末棟容疑者の実家を訪れた。
《大変な事件が発生し、世間の皆様には誠に申し訳ありません。私たちは取材に応じられる心境にはございません。お引き取りいただければ幸いです》
 そう書かれた紙が、郵便受けに貼り付けられていた。
ニュース記事より)
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