江別集団暴行事件の考察 ~少年が語った「空気感」の正体~

2026/6/06 09:00
穴の空いた壁から見える顔

2024年10月、北海道江別市で男子大学生の長谷さんが集団暴行を受け、死亡する事件が発生した。起訴された被告は6人。事件当日、被告のうち5人が一緒に遊んでいたところ、八木原被告から川村葉音被告に対し、交際相手から別れを切り出されたという内容の電話があり、江別市で合流することになった。そこから集団暴行へと発展する。

被害者と面識のなかった被告もおり、金品を奪ったうえで暴行は約2時間にわたって続いた。被害者は「ごめんなさい」と何度も謝り、それを笑う声も録音されていた。

2025年5月25日、被告のうち3人の裁判が札幌地裁で始まった。

事件後、HBC報道部の時崎愛悠記者は、当時16歳だった少年被告と4回にわたり面会している。少年は暴行に加わった理由を繰り返し「空気感」という言葉で語った。本稿では、この「空気感」という言葉を手がかりに、集団による暴行がなぜ起き、なぜ止められなかったのかを考察する。
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