2017年に入ってからの日経平均の値動きですが、今春以来「ゴルディロックス相場」といわれる、ちょうど良い経済相場環境にどっぷり浸かっています。

そのような中で毎月5,000億円に上る日経平均・TOPIX型のETFの買い付けを行なっている日本銀行（以下、日銀）の政策は、株式の買い手としての金額が莫大なため、株価の人為的バブルを引き起こすほどのインパクトとなっています。そのせいか日本のデフレ環境は深刻です。消費者の節約志向は広まり、上級国民も一般庶民からの批判を恐れてか目に見える消費をなかなかしません。それがまた経済指標を弱くしており、増えるのは銀行預金だけという状態を生み出しているのです。