以下の文書は、警察大学校で行なわれる研修のために作られた資料です。各都道府県警で警察官に対して行なわれる、職務質問教育マニュアルとしても用いられています。任意といえど、半ば強制的に行なわれるというイメージの職務質問。トラブルから違法性を問われる事態に陥らないよう、瀬戸際の手法が細かく解説されています。
監修:
・法務省 公安調査庁総務部
・警察庁 警備局公安課
・警察大学校 生活安全教養部
新年度版のため、流動的な社会情勢・現行法にも対応した内容となっています。
なお、法律文に関しては条文をそのまま転載せず、その意味が変わらない範囲で分かりやすく書き換えてあります。
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■4-1. 薬物事犯検挙のポイント
<薬物・吸引器具等の知識を身に付ける>
職務質問を行ない「ブツ」を見つけていながら、それが何なのか分からないようでは相手に誤魔化されかねない。そのため、普段から薬物教育専務の部屋に積極的に顔を出し、形状や使用方法等、薬物に関する知識を深めておく。使用器具を含め、各種押収品から学ぶことがもっとも現場で役立つ。