「並ぶ」が金になった時代の話

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2026/6/30 11:00
列になっている人々の足

朝からパチンコ店に並ぶ、いわゆる「並び要員」と呼ばれるバイトは、比較的知られた存在だと思います。番号が良ければ手当が増える――仕事内容は基本的にそれだけです。

もっとも、朝早く起きて数時間並び、もらえるのが2,000円前後となると、正直なところ割に合わず、なかなか大変なバイトでもあります。当時は主にTwitter(現X)などで募集されていましたが、最近は以前ほど目にする機会が減ったように感じます。

並び要員はパチンコ店だけでなく、限定商品や人気商品の販売時にも使われることがあります。

たとえば、
・スマートフォンの特価販売
・ゲーム機や限定グッズの販売
・福袋や数量限定セール
・人気イベントの物販
などです。

販売側が「お一人様1台まで」「お一人様1点まで」と制限を設けていても、複数人が並べば購入数を増やせます。そのため、利益が出る商品を扱う転売業者の中には、並び要員を確保している業者もいました。

もっとも、この手法は法律違反とは限らないものの、販売店が想定している販売方法とは言い難く、店舗によっては禁止行為として扱われることもあります。そのため、「合法ではあるが、決して胸を張ってできる行為でもない」という意味で、グレーな存在と言えるかもしれません。

私自身、パチンコ店で並び要員を使ったことはありませんが、店頭転売で利用していた人を知っています。

数年前、社会人になった友人が「借金が100万円できた」と嘆いていました。

高学歴で普段はそれなりに良識のある人物だったので、「何をやっているんだ」と少し呆れた記憶があります。

ところが、その友人は以前から並び要員のルートを持っていました。

翌月「借金はどうなった?」と聞くと「もう返したよ」と、あっさり言うのです。
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