2028年トランプ大恐慌を研究する その5

激裏情報 | シリーズ | 海外 | 政治
2026/7/15 09:00
アメリカの国旗と地球儀

ドナルド・トランプという政治現象を解剖することは、一人の権力欲に憑りつかれた老人を批判する凡庸な政治評論とは一線を画す。それは、戦後アメリカが積み上げてきた民主主義の欺瞞、社会の底に澱のように沈殿していた敵への宗教的憎悪、そして富の偏在がもたらした帝国の末期症状を、もっとも醜悪な形で顕在化させる思考にほかならない。

近年の暴露本や政権内部からのリークによれば、トランプ氏は自らをナポレオン・ボナパルトやリンカーンよりも世界に影響を与えた偉大な政治家になぞらえ、周囲にその偉業を称えるよう強要しているという。

歴史を顧みれば、ナポレオンは精緻なナポレオン法典を編纂し、欧州の封建制を解体した不世出の最高権力者であった。対するトランプ氏はどうか。彼が持つのは、カネ、セックス、そして己の自己顕示欲を満たすための権力への執着のみであり、精神的な宗教観も高潔な政治的信念も、その脳内には1ミリも存在しない。

この噴飯ものの自己顕示欲にまみれた俗物が、歴史の悪戯によって再び超大国の最高権力座に就いた時、悲劇は喜劇を通り越して人類史規模の大惨事(カタストロフ)へと昇華する。本稿では、彼の中東政策の狂気、司法省を巻き込んだ個人的スキャンダルの隠蔽、そして2028年に向けて日米の金融市場を焼き尽くすトランプ大恐慌への必然的なカウントダウンを、具体的な経済的・地政学的根拠とともに論証していく。
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