2028年トランプ大恐慌を研究する 夏の特別編(6)

激裏情報 | シリーズ | 海外 | 政治
2026/9/04 11:00
夏のハリウッド

イスラエルの次回の総選挙は、2026年10月27日に実施される。今回の総選挙は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる連立政権が国会(クネセト)の任期4年を満了することに伴い、法律で定められた期日通りに行なわれる。

不信任や内閣不一致による中途解散ではなく、スケジュール通りに任期満了で総選挙が実施されるのは、イスラエルでは1988年以来およそ38年ぶりのことである。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相を取り巻く軍事的・地政学的環境は、一見すると破局的な八方塞がりの様相を呈している。イラン戦争(2026年2月勃発)に伴うイランによるホルムズ海峡の封鎖、完全な出口が見えないガザ地区の戦後統治(後始末)の難航、そして2025年末に踏み切ったソマリランドの国家承認を巡る過激派組織(アル・シャバブやフーシ派)との泥沼の対峙――。これらは通常、政権崩壊の要因となる複合的危機(ポリクライシス)である。

しかし、マキャベリ的生存術の大家であるネタニヤフ氏にとって、これらの危機は自らの権力を維持するための最高の政治的マテリアル(素材)へと変換可能である。現在、ナフタリ・ベネット前首相とヤイル・ラピード前首相が結成した政党「ヤハド(Yahad)」がリクードと互角の世論調査結果を叩き出している中、ネタニヤフ氏が2026年10月27日に予定される総選挙で奇跡的な再選を果たすための3つの具体的方策(マキャベリズム・シナリオ)を精緻に描く。
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