激裏武勇伝 その14

2026/9/05 09:00
激裏武勇伝の文字とドヤるおっさん

先日募集いたしました、激裏武勇伝 ~「情報の暴力」で時代をハックした男たちの回顧録~に、多くのご投稿をいただき、誠にありがとうございました。

皆さまから寄せられた武勇伝には、想像を超える挑戦や緊張感あふれるエピソードが多数含まれておりました。

これらの投稿を通じて、改めて「激裏情報」の興味深さや価値を感じていただけるかと思います。

どうぞ、皆さまの貴重な物語をご覧ください。


【その14:騙されたほうが話す武勇伝】

騙されたほうが話す武勇伝というのも変な話だが、あれは俺の人生で一番、人間というものを勉強した半年間だったから、話す価値がある気がしている。

1997年。俺は25歳で、都内の小さな広告制作会社に勤めていた。仕事は忙しくも暇でもなく、給料は安くも高くもなく、人生のあらゆる数値が「普通」の真ん中あたりに集まっていた時期だ。

その年の春に、3年付き合った彼女に振られた。

理由は「将来が見えない」だった。25歳の男に言う言葉としては少し早い気もしたが、彼女の目には俺の将来が透明に見えたらしい。透明というのは「明るい」ではなく「何もない」という意味だ。

失恋した男が弱っているとき、何に縋るか。人によって違う。酒の人もいれば、仕事に逃げる人もいる。俺が縋ったのは、占いだった。
知らなかった!1件
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