2028年トランプ大恐慌を研究する 夏の特別編(7)

激裏情報 | シリーズ | 海外 | 政治
2026/9/11 09:00
大統領支持者の集会

■序論:独立記念日演説にみるバンスの薄っぺらさの萌芽

2026年7月4日、米国は独立宣言から250周年という記念すべき歴史的節目を迎えた。ニューヨーク港には世界各国から大型帆船が集い、表向きは祝福のムードに包まれていた。しかし、この祝祭の裏で繰り広げられた政治的言説は、現在の米国が抱える深刻な分断と、権力の中枢にある両者の共生関係を冷酷に描き出していた。

その中心にいたのが、強襲揚陸艦キアサージの甲板から演説を行なったJD・バンス副大統領である。

バンス氏はこの演説において、米国の不完全さや過去の罪を批判する人々が地獄の火を説く説教師のような怒りと熱意を持っていると猛烈に非難し、彼らには寛大さや許しの心は微塵もないと切り捨てた。

一見すると、愛国心を鼓舞する力強い保守派のメッセージのように聞こえるが、その実態はきわめて薄っぺらであり、トランプ大統領の急進的な過激思想を無批判に反芻し、自身の権力基盤を維持するためだけの自己保身のレトリックにすぎない。

本論では、この独立記念日演説を出発点とし、バンスの政治思想がいかに表層的であり、かつて「ネバー・トランプ(反トランプ)」の立場を取っていた彼が、なぜ馬鹿としか言いようがないと揶揄されるトランプ氏との決定的な対立を避け続けられているのかについて、具体的な事例と米国内の批判を交えながら論じる。
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