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【核兵器製造】爆縮レンズの作り方 その1
爆縮レンズは、原子爆弾に核分裂反応を発生させるための技術のひとつ
です。原子爆弾の構造は、「ガンバレル型」と「インプロージョン方式」
の2種類に分類されますが、ガンバレル型が使用されたのは広島原爆のみ
です。長崎原爆以降の多くにはインプロージョン方式が採用されています。
そのインプロージョン方式の中で中心となる技術が「爆縮レンズ」です。
プルトニウムを用いる原子爆弾は、確実に核分裂反応を起こさせる必要
があり(超臨界状態)、そのために周囲から強い力をかけて中心部を圧縮
します。周囲全体から圧縮をかけることを「インプロージョン(爆縮)」、
圧縮力の伝わり方がレンズの中の光に似ていることから、この技術を
「爆縮レンズ」と呼んでいます。
以下、爆縮レンズの作り方をご紹介いたします。
プルトニウムの入手方法から始まり、中核の作製→爆縮レンズの作製→
組み立て→起爆装置→安全装置→爆破までを順を追って説明していきます。
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まずは、プルトニウムの入手法方法です。
核爆弾の製造にはプルトニウム、中でもプルトニウム239を90%以上含む
プルトニウムが必要です。
テロリストが旧ソビエト連邦製のプルトニウムをブラックマーケットで
高値で買うという話はよく聞きますが、プルトニウムの取り引き相手を
見つけることは非常に困難です。見つけられたとしても素人と見抜かれ
れば、お金だけ取られて終わりということもあります。
また、研究などで薬品会社からプルトニウムを購入することはできます
が、正規ルートで金属プルトニウムを購入すると1gあたりおよそ11,000
ドルと非常に高価です。必要量を7,000gと考えると7,700万ドル(約95
億円)。価格だけで現実的ではありません。
・・・(非公開)